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★一分法話★ 【人間味、日々の磨きでしか出てきません!】

料理というものは、味覚・口で味わうものだということは分かっています。

でも、実際に料亭にいきますと、素晴らしい器や掛け軸、お手入れされたお庭など、料理以外のものにも非常に気が配られています。

私のお付き合いのある高級料亭の社長の話では、

「予約の電話をいただいた時から、料理は始まっている。駐車場を降りたところから料理というドラマは始まっているんです」と
おっしゃられていました。

期待感など全てを含んでものが、料理の味わいだというんですね。

山本益博さんという料理評論家のお話では、

「料理の世界では、ただ旨いとか辛いというんじゃなくて、料理のうちから伝わってくる滋味溢れるような人間味っていうのが、一番の隠し味と思っています。」

「そこに料理をする者の人間味というものが、隠し味になってくる」(月刊致知より)と言われていたんです。

そうなると人間味というものは、最も難しい調味料になるように思いますね。

ただ、どのようなことにおいても最後は人間味というものが、結果を大きく左右してくるのも事実です。

人間味、人間的魅力というものは、お金では買う事はできませんが、自分だけの物になりますので、誰にも奪われることはありません。

だからこそ貴重なものなのです。

その貴重な人間味はいくつになっても、磨いていかないとすぐに燻んでしまいます。

燻んだ人間味にならないように、私たちも気をつけて日々自分の味を磨いていきましょうね。合掌

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