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人生初の東北旅行①〜キュンパス〜

 初投稿です。2月27日から3月1日にかけて夜行バスを使った1泊2日の弾丸東北旅行をしてきたのでその詳細を記述します。

今回の旅程

 最初に今回の旅程のざっくりとした概要を確認しましょう。
 まず夜行バスで関西から東京駅へ向かい、秋田新幹線の1番列車に乗車して秋田へ、そして特急に乗り換えて新潟へ、そこでまた新幹線に乗って福島に行って温泉宿に1泊するというのが1日目の流れです。この時点で意味不明な行程だと思いますが、2日目は仙台へ行って普通に観光してからそのまま関西へ夜行バスで帰還するという割とハードな旅行です。
 東北は未踏の地だったので結構楽しみでしたね。まだ見たことのない景色を見にいくワクワク感がたまりません。

2024年2月26日時点での経県値

 そもそもなぜ今回東北に行こうと思ったのかというと、JR東日本から1万円で新幹線・特急が1日乗り放題の「キュンパス」が発売されるというのを年明けに知ったからなんですよね。せっかく乗り放題なので色々乗ろうとしたらほぼ移動だけの旅行になってしまいました。まあ一人旅なので全然OKです。
 ところで、キュンパスの”キュン”は「キュンキュンする」のキュンのことなので、「新幹線代安くするから男女で楽しい思い出づくりをしてきてね」というJR東日本のメッセージが込められています。なんだか勝手に肩身の狭い思いをしてしまいましたね。駅のあちこちに貼られているキュンパスの宣伝ポスターにも仲睦まじい男女の写真がたくさん載っていたので、それを見るたびに心を締め付けられるような”キュン”を感じました。(蛇足失礼しました)

まず夜行バスで東京駅へ

 夜行バスも人生初めてでした。4列シートで滋賀→東京が3900円という安めのバスだったこともあってちょっと心配でしたが割とそこまでしんどくはなかったです。寝れたのかよくわかりませんでしたが。
 東京駅には5時30分頃到着。定刻より30分ほど早く着いたので結構余裕を持てました。

早朝の東京駅

 何気に東京駅丸の内駅舎を生で見るのも初めてです。駅舎のライトアップはしてませんでした。

秋田新幹線で秋田へ

次々と新幹線が入線してくる東京駅ホーム。敬礼する駅員さんがかっこいい。

 朝6時という早朝にもかかわらず新幹線ホームは人が多かったです。僕の乗車する17両編成のはやぶさこまち号も全ての座席が埋まっていたようで、さすがキュンパスの効果は凄いなと思いました。
 しばらくすると緑色と赤色の美しい車体が20番線に滑り込んできました。

手前の緑色がはやぶさ号で奥の赤色が今回乗車するこまち号
関西では見れない新幹線の連結
丸の内駅舎と丸の内ビル群を背景に

 緑色の車両が新青森行きのはやぶさ号、赤色の車両が秋田行きのこまち号で、僕はこまちに乗って秋田へ向かいます。
 そう、同じ新幹線なのに行き先が別々なんですよね。途中の盛岡駅で列車を切り離してそれぞれ別ルートを走るという感じです。関西人だと新幹線の連結なんて全然馴染みがないのでかなり新鮮ですね。

 乗車中はほとんど景色を見ていました。トンネルのときは本を読んで、トンネルを抜けたら景色を見ての繰り返しです。

盛岡駅に停車している東京行きこまち号

 2時間ほどで盛岡に到着し、ここからこまち号は東北新幹線と分岐して秋田へ向かいます。

盛岡駅発車。右の高架橋は東北新幹線で奥の山は岩手山。

 盛岡発車後すぐ進行方向右手に雪を被った立派な山が見えたので何山かな〜って調べたら岩手山でした。標高は2000mくらいで伊吹山より700mくらい高いらしいです。
 ここからこまち号は田沢湖線という在来線区間を走行するので結構ゆっくり走ります。新幹線が在来線を走るとかいう日本でも秋田と山形しかない珍しい区間は前からずっと乗ってみたかったんですよね〜。

 新幹線がこんな渓谷沿いをゆっくり走るのめっちゃおもしろくないですか?ほんとにさっきまで320km/hで走ってたとは思えないです。

 そしてあっという間に秋田に到着。約4時間の乗車でしたが、景色が楽しすぎて一瞬でした。秋田新幹線の沿線には、特に田沢湖エリアに乳頭温泉や玉川温泉といった有名な秘湯があるので、またいつかそこに新幹線で行けたらいいなって思ってます。

 秋田駅では乗り換え時間が20分くらいしかないので、改札出れたのは一瞬だけでした。忙しなかった〜〜…
 本当は秋田や山形の酒田で観光したいなとも思っていたんですが、福島の宿に泊まる都合上、接続のいい電車が全くなくて諦めるしかなかったんですよね。余目で1時間40分も新庄行きのバスを待つわけにはいかないですし、なら潔く新潟まで行ってしまおうという感じです。

秋田から新潟へ

 次に乗車するのはこの特急「いなほ号」です。

フルーツ牛乳みたいな色してる。
座席には切符をはさむチケットホルダーがありました。初めて見たかも。

 こんな感じで日本海沿岸を走ります。この日の日本海側の天気は少し不安定で白波が立っていました。この荒れ具合も日本海らしくていい。

庄内平野を行く。
最上川を渡る。

 日本海の景色だけじゃなく、小学校の社会科で習った山形の庄内平野や最上川も見れました。移動しつつ観光もできるとかコスパ最強では?
 夜行バスの疲れからか途中で寝落ちしてしまって気がついたら終点の新潟でした。新潟からは上越新幹線で大宮まで向かいます。

新潟から大宮へ

キュンパスの効果か自由席はほぼ満席
上越新幹線はトンネルが多いが、越後湯沢辺りで雪山を見ることができた。
太平洋側へ向かうほど天気が回復していく。
大宮で下車。乗ってきた車両を見送る。

 あっという間に大宮に到着しました。ここで東北新幹線に乗り換えるのですが、20分ほど余裕があったので少し改札を出て大宮駅を散策してみました。

 どこから湧いてくるのかというくらい人が多かったです。みんなどこからきてどこへ向かっているんだろう。自分もそのうちの一人なんですけどね。

そして大宮から福島の温泉宿へ

 大宮から福島まで1時間くらいかけて新幹線で移動します。これが今回の旅で最後に乗る新幹線です。

つばさ号(奥)に併結するやまびこ号(手前)

 福島駅で下車し、福島交通に乗り換えて飯坂温泉へ向かいます。

福島駅福島交通・阿武急行改札口

 福島交通飯坂線は福島駅と飯坂温泉駅を結ぶ全長9.2kmのローカル線です。ローカル線にしては珍しく黒字路線なのだそう。さすが黒字路線ということもあり、帰宅ラッシュとはいえ車内は立ち客が発生するほど混んでいました。

 そして東京駅を出発して約12時間、無事にお宿に到着しました。チェックインが19時までだったのでギリギリセーフです。

 以上のように、東北弾丸旅行1日目は東京福島間の超絶遠回り旅行で終わりました。ほぼほぼ移動しかしていないですが、移動の最中でいろんな景色をみれて楽しかったです。正直自分で組んでおきながら今回の行程は不安でしたが、あっという間に時間は過ぎて全然しんどくなかったですね。新幹線も遅れることなく、乗車したすべての列車は定刻通りに走ったのでよかったです。

 今回の旅行で自分は車窓から風景を眺めることが好きなんだなと改めて実感しました。

 東北旅行の2日目と旅館についてはまた別の記事で紹介することにします。


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