仕事のこと ①商品モニター

このところ予想外に重いトピックばかりのnoteになってて我ながらびっくり。

重くならないのはやっぱり昔話(?)かなぁ…
ということで、これまでしてきた色んな仕事について覚えてる内に書いておく。

仕事といっても正社員になったことはなく、ほぼフリーターという形で生きてきた。
人生で初めての仕事は、中学1年生になったばかりの時。正確には仕事といって良いのかわからないけれど、同級生に誘われて友達数人で参加した、たった1回きりの商品モニターだった。

二子玉川園(現・二子玉川)にあった富士館会館というところで、玩具メーカー主催。発売されたばかりの商品についての意見がほしい、という仕事でクリームソーダまでいただいた。
当時は『こえだちゃん』か『リカちゃん』が女の子の玩具の定番みたいな時代だったのだけど、並べられた商品は小さな動物の家族の人形と緑色(だったような記憶)の家具だった。こえだちゃんよりちょっと高そうな印象。

私たちは12、3才だったから正直“ごっこ遊び”は卒業してる年頃だった。おそらくメーカー側がモニターしてほしかった対象から外れていただろう。
実際、友達はみんな「う~ん」と興味なさそうだったし、メーカー側の人達も困ったような雰囲気だったのだけど、私は
(ソーダ飲んじゃったし、これでは申し訳ない…)
と内心1人で焦っていた。
それにその頃、実は私はミニチュア熱が点火しはじめたところだった。

当時のミニチュアは本格的なドールハウスの家具(陶器や金属製)の高いモノか、リカちゃん人形等に付属するプラスチック一色のチープ(失礼)な小物くらいしかなかった。
そこで私は、
「食器や食べ物をもっと細かく、出来るだけリアルにした方がいい!」
と力説した。
たぶん人生初のプレゼン。
「でも、小さい子が遊ぶものだからねぇ…」
と、メーカーの男性は首を傾げていた。
「子供の玩具だからって安っぽいのはつまらない。本物みたいなちゃんとした色のある小物の方が、絶対楽しいし。高いドールハウスとかもあるんだから、小物がリアルだったら大人だって欲しいと思う」

そういうものがあったらどんなに良いかと“自分が”切実に思っていただけだし、今思えばその頃は幼児の誤飲等については何も考えてなかった…。
意見が参考になったかどうかは別として、消費者のニーズを伝える意味でモニターの仕事として間違ってはいなかったと思いたい(笑)

ちなみにその時の商品は『シルバニアファミリー』。
私自身はこれで遊ぶタイミングがなかったけれど、後に幼かった娘たちがお世話になりお家もお店もいっぱい買い揃えた。
今では娘達も卒業してしまったので、商品がたんまり揃った『森のスーパーマーケット』はミニチュア好きな私がお下がりを譲り受けている…。

“私の”『森のスーパーマーケット』のごく一部。
(今はリニューアルされて『森のマーケット』になっているらしい)

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