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それ、暗闇より来たりて我襲う

夏の日常、解放される窓から大きく黒い物体が家の中に入ってくる。

それは私の目の前を横切り直ぐそばにある壁にへばりつく。

何事か?

そう思いその影の主を視界に納め、私は悲鳴を上げる。

奴だ!

巨大な姿をした蛾である。

背筋が凍る。

その場から飛びのきその巨大蛾からなるべく遠くに避難する。

母が私の声に反応し何事か?と私に声をかけると、私はすかさず蛾を指さし声を上げる。

「蛾、蛾がいる!取って!!無理、取って!!

もう私はパニックだ、母がティッシュを手に蛾の捕獲に挑むが奴はすかさず壁から飛び去り、私のもとへと飛んでくる。

「ギャアアアアアアアアー!!無理無理無理むりー!!!!」

悲鳴を上げ私は逃げる。

そして蛾は私をあざ笑うかのようにすんでの所でヒラリと迂回し天上にピタリと止まる。

もうイヤ!

田舎だから、ウチの周辺は田んぼやら林やら自然がいっぱい、非常に良い環境だがそのぶんありえんデカさの虫がたまに沸く。

以前はさほど気になどとめていなかったが、最近私の気持ちが女性寄りになってから虫が怖すぎてヤバい!

こんな気持の変化が起きるのか?
と、思いながら最近は家の中に侵入してくる巨大な虫に悲鳴を上げる日々!

正直、毎年の出来事だからこれがこれから一生続くと思うと地獄この上ない。

いやぁっ!!

虫とかマジ無理だし!

そんな私の気持ちの傍ら、母は何食わぬ顔で蛾をつかみ取りその手で握りつぶす・・・

コワっ!!

もし、彼氏とか彼女とか作るときは虫耐性が強い人を見つけよう。

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