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彼氏を束縛するために社長になりたくて…「株式会社メンヘラテクノロジー」を設立しました。

Wantedlyより転載】

この度、株式会社メンヘラテクノロジーの代表取締役になりました、らんらん(@pascarrr)です。(真ん中・金髪)

このときは「将来は彼氏を束縛するAIを作ることが夢です!」と語っていた私ですが、それから1年が経ち…今度は彼氏を束縛するために社長になってみました。

今回、社長になるまでの経緯や株式会社メンヘラテクノロジーについて、株式会社ガイアックスの内定者・中津花音さんにインタビューしてもらいました。

中津「今日はインタビューよろしくお願いします…って始めたいところなんだけど、社名が…メンヘラテクノロジー? になったんでしたっけ…?」


らんらん「はい。メンヘラテクノロジーです。よろしくお願いします!」


中津「え、待って。 メンヘラテクノロジーって…何ですか? その社名はどこから出てきたの?」


らんらん「1年前のインタビュー記事をみてもらえれば分かると思うのですが、私自身がいわゆるメンヘラで…大学(工学部)でずっと彼氏を束縛するAIを作りたいと思って勉強していました。そういうメンヘラのためのテクノロジーが"メンヘラテクノロジー"です。でも、これ実は私が命名したわけではないんです。メディアアーティストの市原えつこさんに私のやっている研究について少しお話する機会があり、そのときに『メンヘラテクノロジーいいね』と言ってもらえて、私も『あ、これはメンヘラテクノロジーだ』と思って、それからメンヘラテクノロジーという言葉がすごく気に入って社名にもしました。」

▼ AIを使ってどうしたら彼氏に結婚してもらえるかを考えた。大学の卒業研究は、Twitter上で彼氏宛のリプライを解析して、彼氏と新密度が高い女を抽出する研究をした。

彼氏を束縛したくて事業を立ち上げる

▲ ガイアックスのスタートアップスタジオが開催しているサマープログラムで株式会社メンヘラテクノロジーの設立が決定!

中津「夏にガイアックスで開催されたアイディア創出&事業化プログラムに参加して、法人化の権利を獲得したとのことですが、もともと起業にも興味はあったんですか?」


らんらん「うーーーん。あんまり。誰かの下で働くのがあんまり好きじゃないので、フリーランスか起業という形は将来の選択肢にはありましたが、学生の間に!とかは特にありませんでした。」


中津「じゃあ、今回参加しようと思ったきっかけは?」


らんらん「私の彼氏はイベント制作会社の経営者をしているのですが、その会社の社外取締役になりたかったから…」


中津「ん???」

仕事より私のことが好きであってほしいという気持ちが我慢できない

らんらん「私、よく彼氏に『私と仕事どっちが好きなの?』って聞いちゃうんですけど、彼氏はいつも『比較できるものじゃない』って言うんです。彼氏にとって仕事が大事なことは理解できなくはないんですけど、仕事より私のことが好きであってほしいという気持ちは我慢できなくて…」


中津「なるほど。それは分からなくもない…」


らんらん「それで、私も彼氏の仕事の一部になればいいのか!って思ったんです。もっと彼氏のことも把握できるし、もっと束縛がしやすくなる!と。それで、彼氏の会社の仕事をたまに手伝ったりするようになり、あるとき『社外取締役くらいになりたいな〜』と言ったら、彼氏が『いいよ』って言ったんです。それが超嬉しかったんですけど、なかなか社外取締役にしてくれないので『いつになったらしてくれるの?』と聞いたら、『冗談だよ』と言われてしまい喧嘩になりました。その結果、彼氏が『起業して、なにか事業を立ち上げてリリースした実績があれば、社員たちにも説明できるから社外取締役にしてもいい』という条件を出してきて仲直りしました。そんなときに参加したのが、ガイアックスのサマープログラムでした。」

中津「その条件をクリアするために、本当に起業しちゃった…?!」


らんらん「そうなりますね…でも、サマープログラムの選考の面接でちゃんとこのことは採用担当の方にお話しました」

株式会社メンヘラテクノロジーの事業

中津「彼氏を束縛したくて立ち上げたメンヘラテクノロジーでは、どんな事業をするんですか?」


らんらん「社会のことを知りたい・就活の情報収集をしたい女子学生と社会人の食事会をセッティングするサービスを11月上旬からスタートさせます。」

▲ 社会との距離を縮めたい女子学生のための食事会セッティングサービスMM(ミリ)

中津「就活サービス…?なぜこのようなサービスにしようと思ったんですか?」


らんらん「事業はスタートアップスタジオの支援を受けながら立ち上げ準備をしてきたのですが、まず、ユーザーのどんな課題を解決するサービスなのかを検証するところから始めました。このときに、真っ先に思い浮かんだ課題が、私自身が大学生になったばかりの頃に感じていた寂しさ、でした。」


中津「今よりももっとメンヘラだったの?(笑)」


らんらん「もう、やばかったです。今の5倍くらい。Wantedlyには具体的に書けないことばかり…(苦笑)」

寂しさのエネルギーをポジティブな方向に注げるように


中津「そうだったんだ。そんな状況から浮上したきっかけは何だったんですか?」


らんらん「今の彼氏と付き合い始めてから、いっきに変わりました。それまですごく狭かった世界がいっきに広がった感じがして。もっといろんな社会人と会ってみたいと思うようになったのも、彼氏がきっかけです。今も寂しがり屋なのは変わらないので寂しくて病むことは多いんですけど、彼氏と付き合うまでWantedlyには書けないような方法で紛らわせていた寂しさが、彼氏を束縛するAIを開発してみようとか、事業を立ち上げてみようという方向にエネルギーを注げるようになりました。こういう体験があって、就活の会社説明会とかOBOG訪問とかじゃなくてもっとカジュアルに学生が社会人と交流できる機会を作れるサービスがあったら良いなと思ったのがこの事業の始まりです。」


中津「なるほど!メンヘラと就活サービスはどう繋がるんだろう?って思っていたんですが、すごく納得しました。」


女子は全員メンヘラ

中津「ちなみに、メンヘラテクノロジーのメンバーはみんなメンヘラなんですか?」


らんらん「全員、メンヘラです…(笑)メンバーはこんな感じです。」

らんらん「メンバーはみんなメンヘラなんですが、私は『女子は全員メンヘラ』だと思っていて。もっと言えば、女子に限ったことでもないと思うのですが、男子の気持ちは分からないのでそこは一旦置いておいて。」


中津「女子は全員メンヘラとは…?」


らんらん「メンヘラってもともとは心の病を持っている人を指すネットスラングだったんですけど、今はもっと広く、ライトな意味で使われていて。病気とかパーソナリティーとかではなくて、状態を指す言葉なのかなと私は考えています。日によって変わったり、うまく隠せる・隠せないがあるようなものだと思います。」


中津「なるほど。メンヘラは誰もがなるもの。」

もっと気軽に自分の心の状態を表現できる世界を作りたい

らんらん「メンヘラが風邪とかヘルニアとかそんなレベルで使える言葉になったらいいのかなって。もちろん良いものではないですが、そういうレベルで自分の心の状態を表現できて、周りにもそれを受け入れてもらえる…みたいな。そういう世界を作れるようなテクノロジーの開発を目指したいです。」

中津「もっと気軽に自分の心の状態を表現できるって、素敵な世界ですね。らんらんちゃん率いる株式会社メンヘラテクノロジーの活躍、今後も楽しみにしてます!今日はインタビューありがとうございました!!」


こんな経緯で株式会社メンヘラテクノロジーを立ち上げ、サービスリリースの準備真っ最中のらんらんでした。引き続き、サービス開発の進捗を報告できればと思っています。

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