本当に安全!?放射能とラドン温泉

ずっと旅をしていて、温泉に入ることが多いです。
先日、ラドン温泉のラドンが放射性元素だと聞いてびっくりしました。
勉強不足な私は、少し不安になって調べてみました。

ラドン温泉について、その安全性については様々な意見があります。

ラドンは、ラジウムが壊変してできた放射性元素ですが、地中から漏れ出るなど、空気中、水中と自然界のいたるところに気体として存在します。地上に出るまでに微量になるとはいえ、放射能であることには変わりありません。そしてラドン温泉は、ラドンを人工的につくるものなので、自然界より多くの放射能が出てきます。

しかし、一般的には、ラドン温泉での被ばく量は約0.4ミリシーベルト/年(最高施設において毎日1時間365日入浴した場合)です。

人間は普通に生活していると年間約2,4ミリシーベルトの自然放射能を浴びていて、健康に影響を及ぼす被曝量は短時間で約200シーベルトといわれています。つまり、いくらラドン温泉に入っても被ばく量は微量なので人体に悪い影響はありません。

さらに、「ホルミシス仮説」によると、微線量の被ばくであれば健康に対して安全であること以上に、いい効果が期待できるとしています。

実際にヨーロッパでは、ラドンの消炎・鎮痛効果に注目してラドンを使った治療が行われています。日本でも、温浴中の放射線の影響を最小限に抑えながら、ラドンを効果的に健康に役立てる研究がされ、ラドン温泉が開発されました。

「ラドン温泉は危険か?」という不安に対する答えは、「科学的根拠からみると危険ではない」ということがわかり安心しました。

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