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「こうあってほしい」とあなたが言ったから、今私がいるのです

教師や上司などの期待によって、学習者や部下などの能力や成績が向上することがよく見られます。

教師期待効果とも言われるこの現象は、ピグマリオン効果という心理現象です。

この効果は、古代ギリシア神話に登場するピグマリオン王が自分で彫った女性像に恋をし、その像が人間になったという伝説に由来します。

ピグマリオン効果は、教育心理学者のローゼンタール氏が1960年代に小学校で行った実験で発見されました。

ローゼンタール氏は、教師に無作為に選んだ生徒の名簿を見せて、その生徒たちは今後成績が伸びると伝えました。その結果、教師が期待した生徒たちの成績は実際に向上しました。このことから、期待されることで自信やモチベーションが高まり、能力が発揮されるという仮説が立てられました。

ピグマリオン効果は、人材育成や組織運営において有効な手法とされています。期待されることで自己効力感が高まり、目標達成に向けて積極的に行動するようになります。また、期待する側も期待される側もコミュニケーションを密にすることで信頼関係を築くことができます。

しかし、ピグマリオン効果を発揮させるためには注意点もあります。

過度な期待や一方的な期待は逆効果になる可能性があります。

また、期待しないことで能力が低下するゴーレム効果や、一部の特徴によって全体の評価を決めてしまうハロー効果などのバイアスも考慮する必要があります。

ピグマリオン効果を最大限引き出すためには、相手のモチベーションや目標を把握し、適切な声かけを行い、褒めることが重要なのです。

ですから、褒めてください。思いっきり褒めてください。

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