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【フェンネル】口臭予防から魚・肉料理まで使われるスパイス

「フェンネル」というスパイスを聞いたことはありますか?

あまり日本ではなじみのないスパイスなので、聞いたことのない人も多いかもしれません。

しかし、意外な効果や料理にも活用できるスパイスなんです。この記事では、そんなフェンネルをご紹介します。


フェンネルって何?

科名はセリ科。
地中海が原産のスパイスで、ウイキョウ、スートクミンと呼ばれることもあります。

秋になると、小さな実が茶褐色に熟していきます。成長するとその高さは1~2mになることも。

最も古くから利用されてきたスパイスの一つであり、約4000年前に古代エジプトで栽培されていたそうです。

甘味のなかに、ツンとくるような風味が特徴的。
松の実のようなウッディな香りがし、口に含むと、清涼感があります。

フェンネルにもスイートフェンネル、フローレンスフェンネル、ブロンズフェンネルと様々な種類がありますが、主にスパイスとして利用されるのは、スイートフェンネル

ここではスイートフェンネルについて紹介していきます。

フェンネルの効果

● 作用…利尿作用、発汗作用、駆風作用、女性ホルモン様作用、口臭除去作用、催乳作用、解毒作用、健胃作用

● 効能…胃腸を整え消化を促進し、疝痛や腹部の不快感緩和に役立つ。
皮下脂肪や老廃物を排出し、便秘解消に効果的。
また生理不順、更年期障害など女性特有の症状を改善する効果が期待できる。
※注意
・思春期の女子の使用には注意が必要
・妊娠中、授乳中は避ける。

スチュアート・ファリモンド:スパイスの科学大図鑑 香りの効果的な引き出し方や相性を徹底説明,株式会社誠文堂新光社,2021

食用以外の用途としては精油を咳止めや石鹸、香水に使用されることや、漢方において、消化促進に使われることがあります。

よくカレー屋さんのレジ横にも置かれていますね。あれは噛むと口臭を予防する効果があるとされているためです。

インドでは、食後にフェンネルを噛む習慣があります。

フェンネルの使い方は?

ヨーロッパでは「魚のハーブ」と呼ばれるくらいに、魚との相性が良いです。

ホールをつぶし、塩コショウと共に、魚に振りかけて焼き魚にすると良いでしょう。

特に油の乗った魚との相性がよく、さっぱり食べられます。

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また、中国のミックススパイス、五香粉(ウーシャンフェン)や、カレー粉の原料にも使われます。

その他、脂身の多い豚肉や牛肉とも相性がよく、ミートボールの材料としても使われます。

予め乾煎りすると、風味がより引き出されますよ。


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