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30代の夫が10年以上作り続ける作る父の日ケーキの秘密

うちの夫は、父の日に毎年ケーキを作る。
ちなみに母の日には何もしていない。

父の日にケーキを作る奥深い理由があったのである。
まずは、そのケーキの一部をご覧いただきたい。

夫が作る父の日ケーキ

父の日ケーキ

毎年恒例の父の日ケーキです

父の日ケーキです。
今度、心臓の手術をするそうなので心臓をイメージしました。

一週間遅れの父の日ケーキです
今年のテーマはパーティー(退職)です

これはケーキのなかから、テキーラが出てくる仕様である。

今年の父の日ケーキです。

タイトルは、『頭に今年66歳を迎える3人の人物の顔が突き刺さり、歓喜のあまりかたせ梨乃の好物であるシラスを吐瀉する66人間(ろくろくにんげん)とその飼い主である白い猫』です。

すべてがSNSにのせられているわけではないが、その年ごとのテーマがあるようだ。
はっきりいって、不気味さまで感じさせるケーキ。
だが、私の友人のなかには毎年、投稿を楽しみにしているコアなファンもいる。

家族の反応

私はその場に立ち会ったことはないが、家族は特に反応はしないらしい。義弟に会ったので「こないだのケーキはどうったの?」と聞くと「美味しくなかった」と答えた。
それでも家族みんなで、食べてしまうらしい。

ケーキを作り続ける理由とは?

夫に聞いた。
なんで父の日だけケーキを作るのか、と。最初は明確に答えてくれなかったが、その理由が次第に明らかになってくる。

泥酔した夫がよく語るのは、クレイジーでありたいということ。

彼の父親は学歴もあり、大手メーカーを海外駐在を経ながら退職まで勤め上げた、いわゆるエリート。

同じ大学に進学した長男(夫)にもそうあってほしいという願いがあったよう。

就活に失敗したときに「どうしてこうなっちゃったのかな。」とポツリとつぶやかれたと、夫はよく語る。

夫は、そんな父親に対する反抗心を持ち続けているのだ。一般的なレールに沿った人生でありたくない。「自分はこうなんだよ」と。

不器用な夫はそれを、ケーキという形で父親に自己表現を続けている。35歳になる今もなお。


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