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戦略変更!インドで下着をつくれない!?

ナマステ!Rangorieの江副です。
今日は最初の一歩を踏み出そうとした私達が、よもやこの事業、白紙に戻す!?というところから戦略変更したお話。

インドの生産現場を視察

「働きたい!」意欲溢れる女性たちと下着を作ろう!
(経緯はこちら→https://note.com/ryoko_ezoe/n/n83521454cd14?magazine_key=mb9cf49765f7b)
意気揚々と立ち上がった綿石と江副は、期待に胸を膨らませながらインドに飛びました。

まず直接確認したかったこと。それは働く人達が「下着を作る」ことに抵抗を感じないか?ということでした。人々が胸を張って働ける事が第一なRangorieには大切なポイントです。

働く女性達に確認すると、

「下着に全く抵抗はない!もっと仕事が欲しい」

との反応。まずは第一関門クリア。ほっとしました。

そして実際見学したアトリエがこちら↓


布を切る場所

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ミシンの講習

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ロックミシン

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下着は縫うのが難しい

そう聞いていた私達は、いささか不安になりました。
1mm狂うだけで着心地が変わる下着。肌に触れる為、衛生管理は絶対に気をつけたいポイントです。
技術の向上と品質管理体制を整えるまでには時間がかかるだろうと感じながら、日本に帰国しました。

農村部にあるミシンが使えない!?


帰国後、下着の勉強を始めました。ブラジャーやショーツの構造や、フィッティングの方法、下着の裁縫学校にも通い始めました。

そこでわかったこと。

下着を縫うには、3点ジグザグ縫いのできるミシンが必要である

下着に伸縮性を持たせるには、伸縮性のある縫い方=ジグザグ縫いが必要です。しかし農村部で見たミシンの殆どが、直線縫いのミシンでした。

今の状況では生産できるイメージが描けない。

いきなり振り出しに留まり一歩踏み出せない気分。

しかし市場調査で、販売の方は微かな手応えを感じていました。特に「エスニック柄のランジェリー」というアイディアには多くのインド女子が目を輝かせて「それは今までになかった!欲しい!」と反応していました。

戦略立て直し

今一度、自分たちは何をしたいのか考え直し、戦略を立て直しました。


⒈下着以外の事業に変更する

”インドで下着をつくりたい”これに挑戦せずして止めるというのは避けたい選択肢でした。挑戦してみないことには諦めもつきません。
それに何より、私自身もインドのエスニック柄のランジェリーが欲しい!という思いが強くなっていました。

⒉伸縮性素材を使わず下着を作る

下着のプロにも相談し、いくつか案を考えました。しかし心踊るデザインと快適な着心地を追求したいRangorieが納得できる方法は見つかりませんでした。

⒊農村部に設備を整える

今の状況で設備投資という選択はリスクが大き過ぎます。また農村部の現状では電源環境も悪く(停電がしょっちゅう起こる)、設備投入するだけでは解決できない問題も出てくることが目に見えていました。

⒋既存の下着工場に委託する

既に設備が整っている工場に生産を委託する。この道を選ぶと、当初の目的である”農村部の女性と一緒に仕事をする”道から外れてしまうのではないか、と不安を感じました。

…農村部の女性達に仕事をつくりたい
…女性を輝かせる下着をつくりたい

悩んだ末、Rangorieは以下のステップで事業を進めることにしました。

(1)既存の下着工場に委託し、売上をつくり資金を貯める。下着製造のノウハウを獲得する。

(2)農村部の生産コミュニティに、バッグやハンカチの生産を依頼する。生産コミュニティとの連携方法、品質向上方法を構築する。


(3)(1)(2)で獲得した資本とノウハウを元に、農村部で生産する体制を整える

現在Rangorieでは(1)と(2)を平行して進めています。

「インドで下着をつくりたい!」という野望は、それほど簡単に叶うものではありませんでした。
それでも現在はインドの工場に生産を委託し、Rangorieは最初の一歩を踏み出しています!

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