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季節のお点前 ~葉蓋~

そろそろお盆休みに入られた方もいらっしゃるでしょうか。お休みといえど、暑いしコロナも気になるし、とおうちでのんびりされる方も少なからずいらっしゃるかもしれません。

暑い夏を少しでも涼しく感じさせるこの時期ならではのお点前に、洗い茶巾や葉蓋があります。熾す火を少しでも小さいように、と8月に瓶掛けを使って茶箱のお点前を練習するお稽古場もあるかもしれません。現代ではお稽古場でエアコンを点けるのが普通ですが(ないと大阪なんてお稽古中に倒れるのではないかというくらいの暑さです)、それにより暑さが和らぐことで、こういったお点前の工夫の効果を感じにくくなっているのだろうなぁとも思います。

葉蓋は教則本などでは梶の葉を使っていることが多いですね。七夕の折、昔は貴重だった紙の代わりに梶の葉に願い事を書いたことに由来するようです。七夕茶会や7月のお稽古で使うものと思ってらっしゃる方も多いでしょうか。けれど葉蓋のお点前というなら、暑い時期の間、様々に楽しめます。8月ならお盆と絡めて蓮の葉、9月なら里芋の葉、など季節感を考えながら葉を選んでみるのもまた一興では。

昨年など10月まで真夏のような暑さが続いていたので、いまに10月でも葉蓋のお点前をするようになったりするのでしょうか。このままだと実際の気候と季節感との落としどころが難しくなっていくような気もします。

今回のお菓子は五山の送り火の大文字の焼き印を押した葛焼きです。
前回が迎え火のほおずき、今回が送り火の大文字。まだ盆の入りも迎えていないのに早足ですが・・・。




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