見出し画像

金平糖はいかが?

先日、平城宮跡をぶらぶらしに行ったら、すすきに蓼、溝蕎麦、萩などの秋草が。紅葉とは異なる、広大な平原での寂しい秋の雰囲気を、思いがけず味わってきました。

さて、最近金平糖を食べたのいつですか?わたしのお教室でもそうですが、お茶では8月に、小さめの火で済むし、夏向けに考案されたお点前があるし、ということもあり、茶箱のお稽古をするところも多く、お茶をなさる方なら8月にいただいた、という方もいらっしゃるでしょうか。

昨年8月はA先輩から差し入れしていただき、その金平糖が気に入ったので、今年はまずそのお品を探そうとしました。が、近所にあるいくつかのスーパーにそもそも金平糖が置いていない!店員さんに尋ねたところ、「金平糖は高いので」置いていないとのこと。お盆のお備えの落雁に添えられたものくらいしかない、と言われました。結局、探していたお品は見つからず、数軒目のお菓子屋さんで「金平糖」は何とか入手できましたが・・・。防災用非常食の乾パンに昔は金平糖が一緒に入っていたのですが、これも氷砂糖のようなものに替わっていました。その後意識して見ていると、普段使いのスーパーには置いておらず、百貨店や高級スーパー、町のほどよく気さくな和菓子屋といったところに置いてあるようで。この先、金平糖は誰でも知っているようなお菓子ではなくなっていくのでしょうか。もし、金平糖が嫌いでなく、消えていったら嫌だな、と思ってらっしゃる方がいれば、どうぞ金平糖を買ってください!ご自身で摘まむのでも、普及兼ねて小さなお子さんに贈るのでも。我が家では、金平糖が気さくに入手しにくくなっていることに気付いてから、購入頻度を少しばかり上げました。洋酒や日本酒のおつまみにもよいですよ~(「酒と恋には酔ってしまるべき」でもおつまみにしていましたね)。南蛮由来の菓子ではありますが、現状をさみしく感じ、ちょっと宣伝してみました。

ちなみに大阪八尾には「コンペイトウミュージアム」があるとか。作る体験もできるそうで、ちょっと興味が湧いております。

今日の菓銘は「山土産(やまづと)」。
真ん中には栗。自宅で美味しく栗を煮るのは難しく、お菓子屋さんには脱帽です。

この秋、京都・大阪・兵庫のいくつかの美術館で、茶碗つながりで入館料の相互割引をしています。ご興味ある方は利用しては?対象は中之島香雪美術館・湯木美術館・逸翁美術館(以上大阪)、樂美術館・野村美術館・北村美術館・泉屋博古館(以上京都)、滴翠美術館(兵庫)、割引額は100~200円で、どこかの半券などがあれば別のところ一か所を割引した額で観覧できます。

我が家は冬布団に替えました。夏から一気に冬になりそうですが、どうぞご自愛ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?