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おすすめマンガ「酒と恋には酔って然るべき」

連休いかがお過ごしでしょうか。15時前に能登地方を震源とするマグニチュード6.3の地震が発生したとか。わたしの住んでいるところは震度1でしたが、静かに過ごしていたこともあって、体感の震度はもう少し大きかったような。被害が大きくならないことを祈ります。

さて、お茶に直接役立つとか知識が増えるというわけでは全くないのですが、何でもお茶に絡めて考えてしまう癖のあるわたしが参考にしているマンガをいくつか挙げていきたいと思います。
一回目ははるこさんの「酒と恋には酔って然るべき」(秋田書店)。2023年5月現在9巻まで出ています。

30代の日本酒好きOL藤井松子の、日本酒を楽しみながらの恋愛模様を描いた作品なのですが、日本酒の楽しみ方が参考になります。わたし自身は日本酒が一番大好きなお酒ではありますが、何せ弱い。学生時代は「とりあえずビール」なんて言っていたら日本酒に辿り着けないので、最初から日本酒を頼みチビチビとやっていたクチ。働き出してからは、世界各国の料理とお酒が楽しめる関東圏に居たので日本酒からは少し遠ざかっていたのですが、お茶を始めて茶懐石なるもののことを考えるようになってから、日本酒もまた色々試しておきたいなぁと考えるようになりました。この気持ちを結構応援してくれる作品です。

主人公松子の「レンチン」でお燗をつける、平杯に月を映して呑む、だし割りにする、などなど、日本酒が好きという気持ちが第一にあって、手軽に楽しんでいただこうという姿勢に、己の日本酒の世界も広がっていきます。彼女は目の前のいい男よりも酒に心を奪われることもしばしばですが、その自然体(?)もまたよし。わたしは冷酒派ですが、この作品を読んでいて、燗酒ももっと知りたいと思えるようになり、茶懐石にも役立つなぁと感じています(重ねて言いますが、お茶に直接的に役立つような作品では全くありません)。

日本酒(具体的銘柄も)と美味しいいただき方、合うおつまみなどを紹介してくれるマンガですが、主人公松子はとても魅力的な女性で、彼女に関わる登場人物たちの織り成す恋愛もいい意味で大人で、けれど時に子供で、こちらも楽しめます。お天気は下り坂になるところも多い連休残り二日、もちろん連休後でも、よろしければ御一読を。

さて、今日の菓銘は「五月晴れ」。
鯉の鱗の細やかさに目を奪われます。今の子供は小学校で揚げている鯉のぼりくらいしか見る機会はないのでしょうか・・・。大家族もピンと来ないかもしれませんね。
我が家は特段行事はせず、柏餅をいただいたくらい。どちらかというと関東が柏餅、関西が粽文化らしいのですが、ここ何年も柏餅ばかりいただいています。味噌餡の甘じょっぱさが大好きなのです。

明日はもう立夏。ということは今日は節分ですね。今は春のみしか耳にしませんが、昔は年四回節分と言ったとか。季節の変わり目に名付けをすることによって、身体や生活に気を配るという配慮もあったのでしょうか。連休中常よりお仕事が忙しかった方も、楽しみ過ぎた方も、どうぞお疲れ出ませんように。

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