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花祭り

この週末、関西はお花見日和でしょうか。気候もいい時期ですね。

イエス・キリストの誕生日といえば?⇒12月25日!と答えられる人は多いかもしれません・・・って、今Wikipediaを見たら、キリストの誕生を記念する日であって、いわゆる誕生日は判っていないと書いてありました。まぁ2000年近くも昔のことですしね。で、今日のお題の花祭りというのが何かというと、4月8日のお釈迦様の生誕を祝福する行事のことで、灌仏会(かんぶつえ)などとも言われます。仏教ってインドから中国を経て日本に伝わってるよね・・・各国で暦を読み替えているのかな、と思っていると、そもそもお釈迦様が生まれたのはネパールで、そこでは誕生は5月とされており、インド文化圏では今の2月、中国文化圏で4月8日とされ、それが日本に伝わり、日本の暦が変わっても「4月8日」という部分は固定化されていたようです。お釈迦様の生まれは紀元前6世紀前後らしいですが、生年もキリストと同じくお誕生日も実は判っていないのですね。

お釈迦様がルンビニーの花園で生まれたとき、天龍が降ってきて水をそそぎ浴びせたと言われます。これを行事に取り入れ、花で美しく葺かれた花御堂にまつられた、生まれたばかりのお釈迦様の姿を表す像に、柄杓で甘茶を濯ぎかけます。この甘茶は、今ではアジサイ科の葉を発酵させて煎じて作った飲料(歳時記で調べていると併せて甘草の根も煎じた、という記述もありました)ですが、元々は牛頭栴檀(ごずせんだん)・紫檀・多摩羅香・甘松香・白檀・竜脳香・沈香・麝香・丁香などを使った香湯を用いていたようです。香が高価で入手するのが大変だったのでしょうか、江戸時代頃から甘茶が用いられるようになりました。

8日には参詣者に甘茶をふるまってくださるお寺もあります。ご近所のお寺をちょっとのぞいてみてもいいかもしれません。大阪だと四天王寺さんでは、8日まで仏誕会として甘茶を誕生仏にかけたりもできるようですよ。

今日の菓銘は「夜桜」。
ピンクの桜のお菓子を紹介しそびれました・・・。
わたしは今年は、ちゃんとしたお花見の予定は無し。近所を散歩する程度で終わりそうです。

新年度、緊張の一週間を過ごされた方もいらっしゃるでしょうか。お休みの日はゆったりと過ごして、無理はし過ぎないようにしてくださいね。


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