見出し画像

普段のお稽古で試して欲しいこと④

お盆真っ只中に襲来した台風7号、お住まいの地域で影響は無かったでしょうか。この関係で、東海道・山陽新幹線は大変なことになっていましたね。

さて、お茶のお稽古をしていくうちに、自宅でちょっとしたお菓子も用意してお抹茶を自分で点てて楽しむようになる方もいらっしゃることと思います。普段のお稽古ではないですが、自宅でお茶を点てる時に一度試して欲しいこと、を書いてみます。

前回の「推しといつまでも」とも少しつながるかもしれませんが、ご自身が点てたお茶を差し上げたい方を一度想像してみてください。身近な尊敬する方やご友人、それこそ推しの芸能人などでも、想像なのでお相手はご自由に。お茶とお菓子関係だけでいいでしょう。

そうすると、いくつかお茶碗をお持ちの方なら、お気に入りのものやお相手の縁の絵柄のものを選ぼうとしたり、逆に一つだけを大事に使っていらっしゃるなら、それを軸にどう他のものを決めて行こうとなっていくでしょうか。季節や干支などの絵柄を元に、合わせるお菓子をある程度搾れるかもしれません。地元のお抹茶(あれば)やお菓子を調べたり、いやいや、お菓子は自分で作ってみよう!となるでしょうか。こういったことがあるかも、と考えて、毎年お正月だけでも興味のあるお抹茶の銘柄を試してみると少しずつ引き出しが増えていくでしょう。

お茶碗は先に湯通ししておくかな、茶筅や茶巾も新しいものでお迎えしたいな、茶杓はお稽古用だけど雰囲気を盛り上げるためにはどんな銘を付けるのがいいかな、と一服点てる時の世界が大きく広がってくることに気付くかもしれません。

これ「想像」でいいんです、それこそ年に一度くらいの。自宅でお茶を点てる際に毎回こんなことを考えていたら、疲れてしまうし、お金もかかるし、お茶が嫌になってしまうと思うので。でも、脳内だけでも、たまにこういうことを思い巡らせておくと、いざ本番が来た時に案外さっと動けるかもしれません。また、気楽に楽しむ場合にどこを省いているのかを知ると、逆に自分の重きを置いていることが見えてきます。

ちなみにぱっとお茶を点てたい相手が思いつく方、それが家族などの身近な方でも芸能人などであっても、中々お幸せだと思います~。

今日はお菓子の写真は無く、お目汚しで恐縮ですが、自作の飛龍頭(ひりょうず、ひろうす・がんもどきなどとも)の椀を。豆腐屋さんがお盆休みに入るからと多めに買い過ぎ、揚げ物は避けたかったのですが、こうすると冷凍保存もできるので急遽作ることに。お盆ということで精進出汁で、精進の飛龍頭を。大き・・過ぎるくらいで揚げが少し足りないです・・・(味はまぁよし)。飛龍頭は今回色々レシピを見比べましたが、魚のすり身や蟹を入れるものもあり、混ぜる野菜も色々。お好み揚げといってもいいかも?上に適当に載せてみたのはおかひじきです。お盆はこもりきりでしたが「酒と恋には酔って然るべき」10巻の発売もあり、ご機嫌な一週間でした。

8月16日が旧暦の7月1日で8月22日が旧七夕。昔の人とは大分異なる季節感で生きているのだと思います。見上げる夜空の星も少し違うのでしょうね。

朝晩少し気候が変わり始め、太陽の出ている時間も短くなってきています。お盆でペースが変わった方もいらしゃるでしょうが、夏バテも出てきやすい時期ですので、どうぞご自愛ください。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?