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冬至①

大阪は昨日あたりから寒さが厳しくなってきました。読んでくださっている方のお住まいのところではどうでしょうか。

さて、今年の冬至~一年で昼の最も短い日~は12月22日です(日の出が最も遅い日、日の入りが最も早い日はまた別です)。この冬至に何か「イメージ」はお持ちでしょうか。

日本で生まれ育った人なら、太陽が出ている時間が少ないからか暗いイメージを持っている人も少なくないのではないかと思います。昼がここから長くなっていくとはいえ、一年で最も寒い大寒も年明けに待っていて、これからが冬本番という時期だからでしょうか。Eテレで現在放送されている裏千家の番組のサブタイトルにもある「一陽来復」もよく言われますが、ここから全てが好転する!というようなことを言われても、これからの気温などを考えるとそうなのかなぁ、と思ったり。

けれど、日本が古来数多の文化・風習を取り入れて来た中国や韓国では、冬至というのはおめでたい日なのですよね。冬至といえば、かぼちゃの煮物を食べ、柚子湯に入る、という地味な行事から地味なイメージしか持っていなかったわたしは、初めてこれを知った時、とても驚きました。

初めて知ったのは(タイトルは忘れたのですが)韓国の歴史ドラマでした。たまたま見ていた中で、主人公が冬至のお祭りに行く場面があって。日本は、太陽が神様と言われていたくらいの国なので、やはりおめでたい日にまでは成り得なかったのでしょうか。この違いは面白いですね。

一陽来復と同じく、おみくじの大凶は、これからよくなるだけだから一番いいのだ、という考え方もありますが、こういったものの見方は、どちらかというと昔の人の「知恵」だったのかな、と思っています。

今日の菓銘は「顔見世」。
市川團十郎の定紋の三升を型押しすることで「顔見世」と名付けられるだけ、やはり別格の大名跡なのでしょうね。十二代目が好きだったのですが、早くに亡くなられて残念に思っています。

年の瀬、慌しくお過ごしの方も多いと思います。やり残し無く、来年を迎えられるとよいですね。



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