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2022年振り返り_書籍編

1. はじめに 

 2020年のコロナ以降、在宅と出社のハイブリッドが常態化しこれまでよりも読書に割く時間が増えたように感じます。今年は新規事業の準備がメインであり情報収集・仮説の検証などの目的で幅広なジャンルの書籍を読み漁りました。今回は特に有益だった書籍をいくつかピックアップして紹介します。是非、年末年始のお供として活用いただければと思います。 

2. 人生設計・ライフマネジメント

 最初は人生設計・ライフマネジメントに関連する書籍です。「ライフシフト」は5年くらい前に、「DIE WITH ZERO」は1年くらい前に、「サイコロジー・オブ・マネー」は最近話題になった書籍です。 

 3冊はバラバラにインプットしても価値がありますが「ライフマネジメント」をキーにそれぞれが結び付いています。順番は問いませんが3冊読破することで人生設計のヒント・新しい価値観を得られることは間違いありません。業種や年代を問わず幅広い層にお勧めできる一冊です。 

 ライフシフトは人生100年時代の羅針盤として、DIE WITH ZEROはこれまでの価値観を揺さぶる体験を、サイコロジー・オブ・マネーはマネーリテラシ爆上げの一冊となっています。

3. 哲学・社会

 次は若干哲学的な要素を含む社会制度に関する書籍です。「ホモ・デウス」は2018年に出版されつい最近Kindle版が出版されました。著者のハラリ氏はサピエンス全史でも有名な方です。「それをお金で買いますか」は2012年と古い書籍ですが現代社会の倫理観を鋭い視点で問いただす一冊で古さを全く感じさせない内容でした。 

 「ホモ・デウス」では無用者階級に関する言及がAI革命の先に訪れる社会に対する不安感を端的に言語化されており大変参考になりました。(ホモデウスは上下巻で分量が多いので下巻の無用者階級に言及している箇所だけ読むのもアリです。)

 「それをお金で買いますか」は行き過ぎた資本主義が現代社会に及ぼす影響の負の側面について認識させられる一冊であり、普段メディアでは取り扱わない不都合な真実についても触れられています。現代社会の矛盾や将来の展望について知見を深めたい方にお勧めです。

4. 組織論

 組織論からは1冊だけ紹介します。ピーターの法則という「階層社会学」をテーマとした書籍です。経営者の方であれば感覚的に理解できる内容かと思いますが、一般社会人の方が読むと少しショックを受けるかと思います。組織が「無能」を生み出す仕組みが解説されております。組織人として勤めている方は組織というものがどのように無能化していくかを知るのに良い文献と思います。

5. 技術・ビジネス

 ビジネスカテゴリからは「2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ」をチョイスします。未来予測本は大抵外れることになりますが、外れる前提で読んでも参考になる一冊です。本書で記載されている未来予測は数多く存在するシナリオの1つでしかありませんが、データに裏付けされた一定の信頼性を有する未来予測=仮説です。 

 技術の進化が産業にどのような変化を及ぼすかを「エクスポネンシャル・テクノロジー」・「コンバージェンス」というキーワードを用いて解説されており、技術の進化に伴うビジネスの変化を感じたい方にお勧めの一冊です。 

6. 論理思考

 最後は論理思考に関する書籍です。本書はコンサル出身者が解説するコンサル思考のノウハウ本の一種です。著者の説明が分かりやすく、この手の本ではすんなりと頭に染み込み実践しやすい内容でした。期間限定かもしれませんが、Kindle Unlimited会員であれば読み放題となっているので少しお得です。(普通に買っても十分元は取れる内容です)出来るサラリーマンを目指す若手にお勧めです。

 今年は150冊程度のビジネス書を読み漁りました。一番多かったのは金融・投資分野の本で次はWeb3・メタバース関連でした。金融・投資は仕事柄、最新情報のインプットを心掛けており、Web3は本当にビジネスとして成立するかを批判的に検証するために各種文献を漁りました。 

 しかしながら専門分野の書籍はニッチになり過ぎること、Web3分野は2021年から過大に持ち上げられておりますがビジネスとしての実績が伴っておらず評価が難しいことから今回は外しました。 今年の年末年始はカレンダーがイマイチですが心が落ち着く年末年始はゆっくりと読書に耽るのも良いのではないでしょうか。

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