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2023年9月 パニック発作 タイミング法

妻:30代前半、AMH値:8.28、DVサバイバー
夫:40代前半、IBD患者
妊活:2020年2月〜
初診+タイミング法:2023年5月〜 
転院+タイミング法:2023年8月~ ←今ココ!

 今周期はタイミング指導を受ける予定で、月経開始から13日目に受診しました。
このクリニックでは主治医以外でもカルテを共有して担当できるという説明があったので、前回とは違う医師の予約です。

ただ私はこの第二の医師とは相性が良くなかったようです。
悪気もなにもなかったと思います。ただいつも通り診察されたはず。
そしてただこの人は診察が手早くササっとスピーディな人であっただけ。

私はさっと入れられたエコー器具に酷く動揺しました。
器具が入れられたとき、いとも簡単に辛い記憶がフラッシュバックしてきました。
でも混乱したまま、顔だけ平気な振りをなぜかしてしまい、その月のタイミングの時期を指導してもらって…。

どうにか診察室を出たのですが、お会計を待っていたところで限界に。

でも、ただでさえナイーブな不妊治療患者の前でパニック発作を起こすわけにはいかない…。

通りすがりの看護師さんに「どこか休めるところがないか」必死で聞いて、普段は面談などに使われる説明室に案内してもらいました。

個室に入ったらすぐに激しく過呼吸を起こしてしまいました。
勝手に流れてくる涙とぐずぐずになったアイメイクをタオルハンカチでぐりぐり拭いて必死に息をしようとしました。
そしてどうにか今の自分の状態を看護師に説明。

性に関わることで嫌な思いをしたことがある。内診台の姿勢がトリガーになって恐怖心がよみがえる。先ほどの内診でフラッシュバックを起こして今辛い。ということを、回りくどく、息も絶え絶え細切れになる言葉で何とか伝え…。

彼女はさっと私の酸素をはかり、背中をさすりながら話を聞いてくれました。
聞きながら会計担当者に少し待つよう連絡しているのも見え、気遣いが染みました。
「そんな体験をしたんですね」「ここは安全ですからね」「安心してくださいね」と声をかけてもらい、15分ほどでやっと落ち着きました。

帰宅後、今後はこのようなことがあってはいけない。と思いました。
クリニックには、長年治療をして、まさにその日に子を持つことを諦めなければならない人がいるかもしれない。
逆に、喜びをかみしめている人もいるかもしれない。
穏やかな場所を保つ努力は患者側にも必要なのではないか。

もう少し事情を話しておいたほうがいいと思い、自分の性被害についてクリニックの窓口にメールで連絡することにしました。
診察のたびにこのことを説明することの負担が大きすぎるので、「ゆっくり、私に何が起きているのか説明しながら診察してほしい」ことを共有しておいてほしいとお願いしました。

たくさん患者さんもいるなか個別対応は大変だろうに、カルテに記載しておく旨すぐに返信をいただきました。これ以降、診察時に怖い思いをしたことで現在まで1度もないです。

この時の分だけ診療時の領収書/明細書を紛失してしまっています。捨ててしまったのかもしれないですね。

■2023年9月の医療費
・タイミング指導
計:約2,000円(治療の合計:68,240円)

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