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2023年5月 不妊治療クリニック受診

妻:30代前半、AMH値:8.28、DVサバイバー
夫:40代前半、IBD患者
妊活:2020年2月〜
初診+タイミング法:2023年5月〜 ←今ココ!


 なかなか不妊に向き合うことができないまま、妊活開始から3年3か月と月日が流れました。3年目の結婚記念日を迎えたころ、ようやく夫も不妊治療を受けてみることに同意してくれました。
周囲からは「妻だけでも先に通院を初めてしまえばいいじゃないか」という意見もありましたが、私たち夫婦においては「お互いが同意したうえで、納得感をもって新しいことを始める」というのが夫婦の関係を良好にキープするために必要不可欠だったので、待つことも大切なプロセスでした。
精神的な支えも必要になることだと思っていたし、夫にも一緒にスタートを切ってもらいたかった。

クリニック探し

まず、最初に通院をするクリニックは立地重視で選びました。
私の職場から車で通えて、16:30までのシフトで勤務すれば、最終受付の17:30に間違いなく間に合う場所にある、ある不妊治療クリニックを選びました。
職場は24時間稼働するコールセンターなので、早朝の勤務にシフトを変更してもらいました。上司や同僚には早い段階で不妊治療を開始することを伝えて協力をお願いしました。

このクリニックには夫も同行してもらうことが多かったです。
コロナ以降、夫の付き添いについてはクリニックによって可否が様々。
このクリニックは車内や混んでいない待合室で待機するのであれば、診察に夫も付き添いOK。

初診の際には血液検査があり、各種ホルモン値、性病検査がされました。
血液検査で異常がなかったことが確認できると、次に卵管造影検査をすることに。

※この病院では初期検査でAMH(アンチミュラー管ホルモン:卵巣に残された卵胞数の指標となるホルモン)の検査はされませんでした。不妊治療の指標になる基本的な検査であることは、このあと転院してから知りました。

卵管造影検査

卵管造影検査は経腟的に子宮口より造影剤を注入し、X線撮影をして卵管につまりがないかを調べるもので、調べるついでに卵管がきれいに通るので検査後数か月は妊娠しやすくなるとも言われています。
子宮がいっぱいになるまで造影剤をいれ、さらに卵管まで液が通るので、痛みがあったり気分不良をおこしやすいことでも知られている検査です。

私は痛みに弱い体質である自覚があったので、気休めかもしれないけれど、自宅を出る前に市販の痛み止めを飲んでおきました。
効いたかは定かでないけれど、気持ちのお守りにはなりました。

この検査時に驚きだったのが、私が通った不妊治療クリニックは独立した建物であるものの、徒歩2分ほどの距離に系列の「産婦人科」があり、検査はその産婦人科のレントゲン室で行われるため、前後に歩いて移動しなければならないことです。

明らかに外部から看護師に付き添われて入館し、お腹が大きくて幸せそうなご夫婦を横目に、ひっそりとレントゲン室で待つことは予想外の出来事。その時の精神状態によっては傷つく患者もいると思います。

検査着に着替え、レントゲン台の端に横たわり、造影剤を入れられます。
痛みには個人差があるといいますが、私の場合は一番重たい日の生理痛を無理矢理引き起こされたような感じで、鈍痛がかなり強く出ました。

恐怖で過呼吸気味になり、医師にとってはプレッシャーだったのか、検査後に「こちらが緊張したよ」と言われました。

医師や看護師はさっさとクリニックに戻ってしまい、私は下腹部の痛むなか私服に着替え、検査後の診察を受けるために一人で産婦人科から不妊治療クリニックへ歩きました。なんでこんな惨めな気持ちになるんだ。と悲しみでいっぱいになったことを忘れられません。
そのくらいナーバスな時期だった。

ただ幸いなことに卵管につまりなどは無く、特に問題はないとの診断でした。

同じ時期に夫の精液検査も行われました。
採精後2-3時間以内にクリニックに提出する必要があったため、これは夫本人に時間の都合をつけて提出してもらい、結果については私の次の診断時に聞くようなかたちをとりました。

数値に特に問題ないという結果。(この後夫の精子の運動率の影響で顕微授精まで進みましたから、信用できない数字だったのかも)

ただし夫の服用している免疫抑制剤に妊娠禁忌のものがあるとの説明がありました。これにより妊孕率に影響はないものの、念のためその後は服用を控えることにしてもらいました。

医師の指導によるタイミング法。しかし。

ここまでで妻側にも夫側にも問題がなかったため、医師としては「原因不明の不妊である。不妊期間が3年以上と長期にわたるため、体外受精からのスタートを勧める」と進言されました。

しかし、高度な不妊治療にはまだ抵抗があったので、ひとまずタイミング法→人工授精→体外受精へと順を追って治療を進めていきたいと私たちは希望しました。

とはいえ前述のとおり夫の健康上頻繁に簡単にタイミングをとることは困難であったため、病院で卵胞の成熟を観察してもらい、指導されたタイミングで夫婦生活をもつことでまずは自然な妊娠ができないかと考えていました。

しかし医師は私たちの考えが気に入らなかったのだと思います。
「では(受診はやめて)市販の排卵検査薬を使用してタイミングをとられてはどうか」と診察のたびに自己流のタイミング法をすればいいと繰り返し投げかけられることが数回続きます。
「職場にも話して通院可能な環境を整えているので、市販品に頼るのではなく先生に見ていただくことは叶わないのか」とこちらが懇願するような状況になってしまいました。

このクリニックの医師からは、不妊の要因として、精管切除の影響で夫側の精子に抗精子抗体ができ、受精ができていないことが懸念されるとの見解もあり、フーナーテストを行うことになりました。フーナーテストでは性交後の子宮頚管粘液中に運動精子がいるかを調べるため、当日朝に夫婦生活をもったうえで来院します。

フーナーテスト

医師により卵胞の大きさを観察し、予想される排卵直前のタイミングに検査日を設定するのですが、指定された検査日があいにく主治医の休診日にあたってしまったため、代理の医師に検査が依頼されました。

当日、代理の医師の顔を見ることなく内診台に案内されて検査がされました。痛みのある検査ではないものの、カーテン越しの人物が誰かも分からない状態で内診がされるのは怖かった。

結果として「排卵が予想より早かったのか、もう排卵してしまっている。」「一応調べたが、1視野に10個の精子が確認できることが目安になるところ、あなたは1個だったので『不良』です。詳しくは主治医に聞いてください」ということ。

主治医の診察を予約し、次週に来院してみると「それで、結果はどうでしたか」とこちらに私に検査結果を問いかけてきます。

代理の医師から聞いた通り、1視野に1個しかなく不良であるので主治医に相談するよう言われていると伝えました。

しかし、「そうじゃなくて、その1個が動いていたのかどうなのか。」と、さらに私に問いかけてくる。
精子の働きが抑制されていないかを確認したかったのだから、個数を言われても意味がないと。

しかし私は結果の動画を見せられてもいないし、検討もつかない。
困惑してしまい、そもそも病院に検査結果のデータは残っていないのか?たずねたところ「もう分からない」との答え。

再度フーナーテストの予約をして帰宅しましたが、気持ちが折れてしまい、その予約はキャンセルしました。

ただでさえ、内診をうけた夜には過去のつらかった時間を思い出して過呼吸をおこしていました。

信頼できないクリニックではメンタルの健康を保てないと心配になりました。

■2023年5月の医療費
【内容】
・初期検査:7,790円
・精液検査:2,970円
・卵管造影検査:7,870円
・フーナーテスト:2,160円
計:20,790円

■2023年6月の医療費
【内容】
・診察+タイミング指導(通院2回)
計:2,190円(治療の合計:22,980円)

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