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はじめに

 前提として、私たち夫婦は法的婚をしている。2020年に妻27歳、夫38歳で結婚し、年齢差11歳のいわゆる年の差婚。このnoteは妻により記録されている。

「お母さん」になることが夢で、夫もそれに賛同してくれたため、それまで服用していた低用量ピルの使用をやめ、婚約中の2020年2月から妊活はスタートした。不妊治療の事情は年齢、地域、職場環境を含めて様々だと思う。私たち夫婦は沖縄県で不妊治療をひっそり頑張るヘテロカップルである。

記録を残しはじめた2024年3月の時点では、タイミング療法、人工授精のどれもうまくいかず、胚移植に向けた採卵を終えたところである。とった卵(胚盤胞にして凍結してある)の移植までが不妊治療でできる限界なので、むこう4-5か月で結果はどうあれ不妊治療は終えることになるはず。

終わりがようやく見えてきたこの時期に、これまでのことを備忘録として記録をすることにした次第である。

【2人の特徴で妊活に関係するポイント】

■夫
・治療開始時 41歳
・営業職
・IBD患者で過去の手術の合併症で精管の片方を切除している

■妻
・治療開始時 30歳
・コールセンター勤務(24時間シフトが組める)
・DV/不同意性交被害によりパニック発作あり
・AMH値 8.28

身近に不妊治療経験者が数名いたため、3か月ほど経っても妊娠出来なかった時点で検査および不妊治療の開始を検討したいと思ったものの、当時の夫は「不妊」という言葉への抵抗感が強くあり、受診は先送りとなった。

受診にすぐ至らなかったことには他にもいくつか複合的な理由がある。
お互いに「子がほしい」というゴールは共通しているものの、子を持ちたいということへのスタンスへの違いがそのころに明らかになった。

まず
① 妻は「育てたい」という養育への希望があったものの、実子にこだわりがなかった。
高度な不妊治療に苦しむよりも、特別養子縁組などの選択肢もあるのではないかという考えがあった。
②     夫は実子へのこだわりがあるものの、治療開始はのんびりでいいと思っていた。妻側が30歳ということもあり、出産年齢も平均的に高齢になりつつあるし、まだ焦ることではないと考えていたようだ。
③     妻は不同意性交の被害者であり、婦人科の内診台に乗る姿勢が一種のトリガーになり不穏になる傾向があった。これが一番ネックだった気がする。婦人科検診のあった夜には過呼吸やパニックで本当に苦しんでいる。

以上、立場はちがえど「子どもはほしいけれども、不妊治療に抵抗がある」点が一致していたため、受診は先送りに。
加えて結婚した次の年に夫の持病が悪化し、手術・入院・静養が必要になり、健康面でも子どものことは積極的に対応できない期間が続いた。彼はIBD患者であり、日頃より月に1度通院し治療している。正直なところ、健康な若者のように簡単にタイミング(夫婦生活)をとれるような環境ではなかった。

タイミング法

 厳しい状況ではあったものの、それでもなんとか、いい時期を狙ってできる限りタイミングをとり続けた。毎月うまくいったわけではない。これは持病のある人はみんな経験していると思う。当人がコントロールできない体調不良があるので、ヤキモキしていても仕方がなかった。
私たちはまずタイミング法といっても自己流で、よくあるルナルナ等のアプリのすすめる時期に夫婦生活をもつというものを、なんとなく実行していた。あまりストイックにはならず、体調に合わせてできる限り…というところで実施していたので、合計すると20周期ほどの挑戦だったように思う。

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