44【大丈夫】
6月23日、父の日、ノンの所にいたからと
長女のアンが、サプライズをしてくれた
プレゼントだと言って
渡された包み紙を開けてみると
な、な、なんと
手作りのお守り!!
フエルトと刺繍糸で作られたそれ
大丈夫💌
と書いてある
もう
冗談じゃなく
死んでもいい
と思った
こんなことしてもらえるなら
死んでもいいと
アンは裁縫が苦手で
ほとんどやったことないのに
母(アンのおばあちゃん)に
教えてもらいながら内緒で
せっせと作ったらしい
そしてこの中に
手紙を入れてくれた
涙がちょちょぎれた
ほぼ涙の枯れているムウの
目に涙がちょちょ切れた
父の日、家に居なかったから
今年はないかなぁと思ってたムウに
大丈夫のお守りとは!
本当に今までもらった
プレゼントの中で1番嬉しかったかも
お金では絶対に買えない
この気持ちが詰まったこれこそが
お守りやね
これでムウは大丈夫
と
ほんとにほんとに思えた
ほんとにほんとに大丈夫と。
そしてそれと合わせて
ムウが好きなアイスケーキも添えて。
不幸と幸せは
オモテとウラ
しんどい時にこそ
こうしてより深い幸せがやってくる
さかのぼること27年前
この世にいてはいけない人間だと
ずーっと思っていた26歳のムウと
私に子供なんて育てられるわけないと
思っていた25歳のルウのところに
やってきてくれたムウたちの天使
生まれた瞬間、泣かなくて
それこそ天国と地獄を同時に味わった後に
聞いた、あの産声
人生で初めて心から
ムウはこの世界にいてもいいんだ
いや、いなきゃいけないんだと
思わせてくれた命
わけもなく
滝のように溢れ出る涙、涙、涙
あんな涙は今までの今もこれからも
きっと流すことはないというほどの涙
杏樹はフランス語で天使
ムウとルウの天使
そんな天使から
大丈夫をもらえたらもうそりゃ
大丈夫!
こんなことで悲しませてしまって
ごめんね
でも 大丈夫
ムウは 大丈夫
まだまだくたばらないよ
20代の終わり
インドのサイババさんのところに
行ったついでに
アガスティアの葉を見に行った
これはその当時
サイババと共に有名になっていた
5000年前からそこにそれを
読みにくることを知っていて
予言として書かれてるムウ だけの
葉っぱがあるっていう話
すんごく怪しいその場所に
連れて行かれて親指の指紋をとり
それでムウの葉っぱを探すという
数時間待たされて あった!
と言われてその占いのようなものを聞いた
その時に、
ムウは86歳で
長女に看取られて天に昇る運命だと
教えられた
それ以来、ムウを看取るのは
アンだと伝えてあって
86まで生きる運命だと思ってる
この話には後日談が色々あるんだけど
またその話はいつかの機会に。。笑
なので ムウ は大丈夫と
5000年前から決まってる、笑
(なんでやねん)
その後、入院までの日々は
本当にバタバタの連続だった
少なくとも1ヶ月は何にもできないと
それぞれの物件の草刈りや整備をして
書類やお金の段取りをして
ムウがいなくてもなんとかなると
思えるまでの準備をひたすらした
同時に初めの入院で
パジャマやタオルや身の回りのものを
買い揃えて、いやぁほんと、大変
そして最後は家の片付け
朝、3時に起きて20時まで
ずっとずっとひたすら片付け
終活とかなんとかいうけれど
入活(入院のための活動)も
めちゃくちゃ大変なのであった
もしかしてもしかすると
もう、2度と戻って来れないかもしれない
と思ってする片付けは
なんとも感慨深いものがあり
手に取る一つ一つに
それぞれの物語があって
同時に
無事帰って来れた時に
生まれ変わったのよムウ と
気持ちよく思えるように整える
ガブちゃんになったからこそ
開かれるこの人生の新しい章の扉
一体全体、第何章かわからないけど
その扉の前に戻って来られるように
そんな祈りを込めて
丁寧に丁寧に片付けたのだった
ガブちゃんって不思議
症状がなくて動けるもんやから
手術や治療をすることによって
病人になりに行くようなそんな
変な感覚なのよね。。
もう、この健康な身体には戻れない
そんな変な感覚を持ちながら
ムウはひたすら準備をするのであった
教訓
:思いのこもった手作りは最強
:終わりがあるからこそ始められることもある
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