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日々、思うことを綴ります

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  • ムウのムフフム

    ムウがときおり思うことや言葉を綴ります

  • ガブストーリーは突然に

    ムウの中にガブリエッラが見つかってからの ムウとルウとカブリエッラ(ガブちゃん)の159日の記録

最近の記事

マイノリティで生き死ぬこと

マイノリティで生き死ぬこと いま、死生についての 論文に取り組んでる 死にぐっと近づいて生き始めると 日々のすべてに問いが生まれる それでいいの? これでいいの? ワタシにほんとも嘘もないのに 真実のリアルの 混じり気のない時を求めてしまう 「リリーのすべて」 という世界でほぼ初めて性転換手術をし、 その後亡くなった人の映画から 気づいてしまった自分自身の特性を 命をかけてでも引き受けていこうとする姿に 生きるってなんだろう 命をかけてでも守りたいものってなんだろ

    • 謝謝

      13日間のバリの旅から戻った朝 “謝謝“ という言葉で目が覚めた そして  そうだったのかと心も覚めた 54年、積もり積もった 母や兄や自分との 有象無象の思いを溶かせたなら と願う旅だった ずっとずっと 言葉にしなかった してたまるか 済ませてたまるかって 意地とかプライドとか 許すとか許されるとか そんなことじゃなく そうすることでピリオドを 打ってしまうことへの恐れだった そこにしがみついておくための しるし  あの時ああしてごめんね 心配かけてごめ

      • やりたいこと

        ガンが見つかり少し落ち着いてからの この一年、やりたいことをやりました 捨てたい物を捨てて 会いたい人に会って 行きたい所に行って 読みたい本を読んで 学びたい事を学んで 食べたい物を食べて 買いたい物を買って 観たいものだけを見 聞きたい音を集めて 触れたい物に触れて 作りたいものを作る だけどね なんでかわからないけど 空しさが募るのよ 思い通りに行けば行くほど 虚しさが募るのよ こんなことだけで 人生が流れていていいのか 予定調和のイメージ通り 願いは全部叶っ

        • 「ときどき」

          ときどきね だれかのこころにふっとね ときどきね だれかがこころにふっとね ドキドキするほどの それじゃなくてね ドキドキさせれられるほどの アレじゃなくてね はて? あのひとどうしてるかな まぁあのひとのことだから  ねぇ の ねぇ をちゃんとイキタイ 急に雨に降られて カバンの中をゴソゴソしたら 出てくるクシャクシャの 小さいハンカチみたいなね どこに行ったかわからないけど きっとそこにあるはずだと思ってはいて やっぱりそこにあった!みたいなね そんな

        マイノリティで生き死ぬこと

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          8月8日

          小さな幸せ 数字が揃うこと 8月8日8時8分8秒とか たまたま前に走ってる車のナンバーが 大切な人の誕生日だとか 空につがいで飛んでる鳥だとか 夜なのに明るすぎる月だとか ナマケモノのぬいぐるみの後ろ姿とか 喧嘩なんかしたくないのに ついつい言葉が過ぎたことを 互いに後悔してることとか 誰かが髪を切ったとか 綺麗な爪だねとか あ、顔がなんか今日は違うねとか そんな小さなことを 小さなことなんて思わずに 喜んだり、悲しんだり、怒ったり、笑ったり そんな風に起こる景色

          こどくとあしとあしたとあたし

          こどくのあしとあしたとあたし うまらない うまらない うまらない さみしさが だれといても なにをしても うまらない うまらない うまらない さみしさが あっとうてきで てっていてきな さみしさが うまらない ひとりでうまれてきたいじょう だれかととけあうことなんて のぞむらくもないけれど このさみしさにたえるぐらいなら だれかのなかでとけてなくなりたい ここにいるよ ここにいるよ ここにいるよ わかってるよ わかってるよ わかってるよ だけどね そういうことじゃ

          こどくとあしとあしたとあたし

          いちごミルク

          いちごミルク 夜明けのほんの少し前、 15階からの都会の空 そこにもうすぐボクらの朝 東に向かって建つビルジング 空は若く、そして暗く、君は遠い あの日、 初めての長い長いデートの夜 君のいちごミルクは 君とボクのいちごミルク 君の真っ赤なドキドキと ボクのマシロな純情が ぐるぐるぐるぐる混ざりあって ボクらいちごミルク ぐるぐるぐるぐる ボクらピンクのいちごミルク 明日からしばらくお別れの日 いちいち、詩的すぎると 指摘しながら、君は私的な涙を落とす ポ

          いちごミルク

          ポロリ

          ポロリ 泣いた ポロポロ なんの涙か いつの涙か 開封後はお早めに お召し上がりください ができなかった涙 とっくに 味も素っ気もなくなったソレ あふれるまで こぼれるまで じっとそこにいて アタシの悲しみを守ってた あなたとわたしの さかいめはどこ タヌキとキツネの さかいめはどこ くうとくわれるの さかいめはどこ そらとうみの さかいめはどこ であいとわかれの さかいめはどこ ともだちとまぶだちの さかいめはどこ にんにくとたまねぎの さかいめは

          あのね

          あのね あのね 正直に生きるのはね とってもむずかしいね 嫌われたくないし のけものにされたくないし 存在を忘れられたくもないし あのね それと引き換えにね 自分を生きられなくなるね ほんのちょっとの嘘が ほんのちょっとごまかしが 最初はほんのちょっとだったのに だんだんだんだん広がって もうぜんぜん元に戻れやしない あのね そうしてどんどん自分を忘れてく もういいや、めんどくさいもん 自分なんて別にあるのかもわからないし なんて言いながらさ あのね いつからで

          Pond

          POND あーあ アタシのゆくさきは 霧に浮かぶポンド 滴り落ちる甘い芳醇 降りそそぐ激しい雷雨 天国と地獄の繰り返し どこまで運ばれていくのやら 底に沈んで渡された玉手箱 アタシの命を通り越し 隣りで眠る天使に届け ここから流れる幼き滝は いつしか大きなうねりとなって 静かに確かに世界を彩るのさ 頭ごなしに罵りあって 何も生まない産めないカラス それでも翼を広げ舞い踊り 綺麗なつもりでいたいのよ あーあ アタシのこの命は いつだって止められない 足りない何かを

          なにかを

          何かを 何かを描こうとするけれど 何にも描く気にならなくて 誰かに会おうとするけれど 誰にも会いたくなくなって むむむ むむむ むむむになって のんべんたらりん横になる 何かをやらされるようなことはない 誰かにやらされるようなことはない ないからこそ ないからこそ むむむ むむむ むむむになって 欲はない 欲はないのかもしれない 無欲という意味においては 自分から離れてきたくせに なんだか無性に会いたくなって 自分から変わると言ったくせに なんだか無性に変わ

          空を飛ぶ鳥のように

          空を飛ぶ鳥のように。 一人になった いや、ずっとひとりだった 誰とも繋がれない 誰にも理解されない アタシがアタシでいてはいけない 誰もアタシがアタシでいることを許さない 誰もこのまんまのアタシを愛しはしない 誰も アタシでさえ許してこなかったけど もう、それはやめよう アタシはやっぱりアタシの味方でいよう そもそもひとり そもそもひとりだよ 旅に出よう コントロールをして 今にしがみつくのはやめよう もうわかってたよね アタシわかってたよね 旅に出

          空を飛ぶ鳥のように

          流れる星をみた

          流れる星をみた 昨日、二人、空を見上げた 久しぶりに、空を見上げた ボクのそばにずっといる アタシのたいせつなヒト あのね ボクの中にアタシがいるんだ 春のある日、ボクはつたえた ずっとずっと隠れてたけど アタシ、生きてみたいんだ わかったよ と彼女、いってくれたけど そんなシンプルですまない そして、半年 長い長いトンネルにいた 暗い暗いトンネルにいた わからないからこわくて みえやしないからつらい いっしょにいると痛いなら いっそいないほうがいいの? 昨

          流れる星をみた

          この月の向こうに

          この月の向こうに なんだろな 無駄に生きたい 無意味を生きたい 結果とか知らんし 明日とか知らんし あとどれぐらい あとどれぐらい だけど焦る そして焦る ちっちゃいびびりのこの私 ビビってバビってブーブーブー どーでもいいことを どーでもええように 生きられることがもうないくせに ないからこそ無駄に生きたい 無意識に好きなもんくって 好きな歌うたって、好きな映画見て どーでもいいような時間を どーでもいい感じで過ごしたい だけどそんなことは もう、叶わない

          この月の向こうに

          刹那にかられて

          刹那に駆られて そこかしこに ちいさなしあわせ みえやしない ちいさなしあわせ そんなもののために いきてるんじゃないと おもいたいくせに そんなもんですら かんじられない たかがちょっと がんになったぐらいで あわわあわわとあわをくう もうおしまいだとあわをくう だけどそもそも はじまってるのか ここになにか はじまっているのか なさけないなさけない なさけなさだけが ずっとずっとあってさ あたしはみじめだ じぶんより うえだとかしただとか すごいとか

          刹那にかられて

          ハンバーグ

          ハンバーグ 生まれ落ちた命を 豊な草原に解き放ち ヌクヌクと育て上げ その肉を擦り潰し ギュッと固めて ジューっと焼き うまいソースをかけて 頬張るハンバーグ このプロセス全部を 美味い美味いと食せたら この命のなんでもない日々も いつか喰われる美味い美味いに 繋がってくれるのかなとかなんとか ムウは喰われたい 誰かの命に美味い美味いと くたばって焼かれて骨になって 壺に入れられ忘れられるより ムウはこのハンバーグのように ちゃんと喰われて、命に溶けたい 喰われるほ

          ハンバーグ