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雪のシロ

春がハジマったというのに
どんより空は重たいね
あけましておめでと

ずっと世間と交われない
混ざれないと感じてきた

いやそうじゃなくて
決して混ざっちゃいけないと

こんなアタシのヘンテコな色を
美しい世界に混ぜちゃいけないと

ゴメンナサイを
言わなきゃいけないことが
アタシの中にはたくさんあるよ

許されるわけもないアタシ
それを許せないアタシ
愛されるわけもないアタシ
それを愛せないアタシ

誰にどう謝っていいのか
わかんないからずっとずっと

謝っても、謝っても
誰にもどこにも届かないから
だからなんとかどうにか
生きてることが許されますようにって
できることを探し続けてるようなそんな

なんだ結局、許されたいだけじゃん
ってそこでまたズドンと凹むんだけど

夢や希望や自分にとっての喜びや
そんなことはあっちゃいけない
そんなものを感じる資格はないんだよって

今まで傷つけた誰かやその消せない傷を思えば
自分についた傷なんて他愛もないこと

だからというわけじゃないけれど
誰かが誰かを責めるのを見聞きすると
全部、アタシにグサグサ刺さる

痛くて痛くてもうホントに痛くて

だからというわけじゃないけれど
誰かが誰かに優しくしてるところに触れると
なんだかアタシが優しくされてるような
あったかさに包まれる

ゴメンナサイ
謝っても謝っても許されなんかしない
消えて無くなりはしない

だからだから
だからこそ
こうして生きて償い
ちょっとでもあったかい世界に浸り
できることならほんとは許されたい

後悔や反省や
信じてもらえない“もうしません“は
いっぱいいっぱいあるけれど
だからだからだからこそ
ちょっとだけ優しくなりたい
優しくできるアタシに

ゴメンナサイ
生きてるだけで随分と迷惑をかけて
だからアタシはこの命を使って
生きていくしかないんだと思っています

ゴメンナサイ
ゴメンナサイ
ごめんね

そして
アタシなんかが言えることじゃないけど
アタシは全部を許したい
アナタの全部とアタシの全部を丸ごと
アタシは全部、許します。 ゴメン

今日は雪が降るらしい
この世界を一面真っ白に
何にもなかったまっさらに
してくれたらいいのにな

雪のシロ
頼んだよ

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