らん

2021年お正月にNHKドラマ「ライジング若冲」を観ました。 自在な表情と仕草で雰囲気…

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2021年お正月にNHKドラマ「ライジング若冲」を観ました。 自在な表情と仕草で雰囲気をくるくる変える七之助さんをきっかけに、歌舞伎の女形に興味を持ちました。 【鑑賞予定】5/16コクーン歌舞伎 https://twitter.com/ranchiring

最近の記事

流転の姫君、上の巻。

 2021年4月24日(土)17:45開演。観られたことを感謝します。 歌舞伎の世界(設定)という仕組みは、よくできているなあと思います。「こういう時代のこういう人たちがこんなことをする」というざっくりとした共通認識があれば、イチから説明しなくて良いので、物語を作る方も観る方も労力を使わずに済みます。さらに複数の世界を混ぜる「ない交ぜ」という手法、お話や役柄を何層にも重ねることで複雑さや深みを加えられそうです。業務効率化と品質向上を一度にやってのけるようなもの。これを得意と

    • 明るく華やかで楽しい舞踊2本立て。この勢いで流行病が鎮まりますように。

      11:00開演。朝早い!(いままでマチネでも13:00開演しか観たことがないのです)。休みの日だというのに目覚まし時計をセットして、急いで身支度をして歌舞伎座へ。 七之助さんの「出雲の阿国」。絶対に綺麗で可愛いに違いないと、演目が発表されてからずっと楽しみにしていました。歌舞伎座3回目にして初めて花道に比較的近い席を取れたので、わくわくしながら開演を待ちました。 舞踊をメインとした30分程の演目。ストーリーはとても単純です。阿国と猿若が連れだって江戸に来たという史実はない

      • 一点の曇りもない楼門五三桐と、希望の光が一筋さえも差さない隅田川

         三月大歌舞伎第三部を観てきました。あまりに真逆な二演目。古くは能楽も新しくは漫画やアニメも、何でも吸収して大きくなる化け物みたいな歌舞伎の一端に触れたような一夜でした。  まずは「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」。  幕が開いたと思うと、また薄いブルーのきれいな幕がある。長唄のふたりが出てきて大薩摩を聞かせるのですが、この唐草の合方がとっても格好良い! 渾身のギターソロといった感じです。  浅葱幕があくと、いよいよ満開の桜と華やかな楼門が現れます。天下の大泥棒・石

        • 袖萩さんは、つらいことが多くて可哀相、だけど愛情深くまっすぐな人だった

          人生初の歌舞伎鑑賞。終わった瞬間にテンションが上がってスタンディングオベーション!ではなくて、なんだか寄せては返す波のようにじわじわと翌日になっても感じ入っています。ふんわりと持続している感覚。とても愉しいです。  初鑑賞にあたって事前イヤホンガイドを視聴したり、自分でもちょこちょこと調べたり。それをまとめたものを残しておこうと思います。最初に調べたのは出演する皆さんのこと。キホンのキのその手前という感じですが、こんなにもつながっているのですね。  まずは「奥州安達原 袖

        流転の姫君、上の巻。

        • 明るく華やかで楽しい舞踊2本立て。この勢いで流行病が鎮まりますように。

        • 一点の曇りもない楼門五三桐と、希望の光が一筋さえも差さない隅田川

        • 袖萩さんは、つらいことが多くて可哀相、だけど愛情深くまっすぐな人だった