見出し画像

野球場図鑑/大宮公園野球場

【所在地】さいたま市大宮区高鼻町 4-9
【両翼】99m
【中堅】122m
【収容人員】20,500人
【アクセス】東武野田線・大宮公園駅から徒歩15分
【リンク】
 埼玉県大宮公園
 大宮スーパー・ボールパーク構想

球場正面

 明治18年から現存する観光名所・大宮公園にある県営野球場。昭和9年開場と古い歴史を持つ。Jリーグ・大宮アルディージャのNACK5スタジアムが隣接するが、こちらはさいたま市の施設である。
 この球場について必ず語られるのは、竣工記念試合でもある日米親善野球の第17戦だろう。ヴィクトル・スタルヒンがアメリカ打線を2イニング零封したが5-23で日本が大敗し、ベーブ・ルースやルー・ゲーリックの猛打に日本人は衝撃を受けた。
 また昭和28年、高校時代の長嶋茂雄が全国に名を知られるキッカケとなった本塁打を放った事も語り草となっている。
 現在の姿になったのは1992年の建て替え時であり、以後はスコアボードの交換やネット裏席の改修、傾斜が急すぎて観戦できなかったライト芝生席に段差が設けられ観戦可能になるなど部分的な改修を重ねている。
  建て替え以降、高校野球からプロ野球まで幅広く行われるも、プロ野球ではファームの試合でしか使われていなかったが、埼玉県域での地域密着を目指す埼玉西武ライオンズが2008年6月27日、この球場で53年ぶりのプロ野球一軍公式戦となる西武×ロッテ戦を行い、以来コンスタントにホームゲームを行う事で同球団の準本拠地的なポジションに落ち着いている。
 長い歴史を持つ大宮公園野球場も、2022年埼玉県が公表した大宮公園再整備構想に伴う建て替え案が取りざたされている。「大宮スーパー・ボールパーク構想」と銘打たれた同案ではまだ抽象的な事しか書かれていないが、実現すればライオンズなどプロ野球チームも興味を示すものと思われる。

段差の設置により観戦可能となったライト芝生席。NACK5スタジアムのスタンドが見える。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?