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野球場図鑑/南港中央野球場

【所在地】大阪市住之江区南港東 8-5-132 南港中央公園内
【両翼】98m
【中堅】122m
【収容人員】10,289人
【アクセス】ニュートラム・ポートタウン東駅から徒歩約5分
【リンク】
 南港BTB

 大阪港に浮かぶ人工島・咲洲さきしまの南港中央公園に95年開場した市営野球場。庁舎、商業施設、公共施設、レジャー施設、ホテル等が集積し、バブルの崩壊により「大阪のハコモノ行政」として批判の的となったエリアの一角にある。
 しかし大阪球場、日生球場、後に藤井寺球場も失い、高校野球も越境開催せざるを得ない程野球場が不足した大阪にあっては、野球場の存在意義は十分にあった。元々は南海ホークスの移転先として計画され、外野にもっと座席を設置するためと思しきスペースがある事がその面影を残しているが、ホークスがダイエーに身売りし、福岡に移転した事でこの球場もアマチュア中心の野球場として誕生し、活躍している。立派な野球場ながら、プロ球団がある土地柄かNPBの試合が行われた事はない。
 高校野球はもちろん、関西の複数の大学リーグが公式戦を行う。もっとも盛況だったのは松坂大輔、新垣渚ら当時の高校球界を沸かせたメンバーが集まった98年秋の高校野球アジアAAA大会。球場関係者が「初めてだ」と語る程の観衆を集めたという。
 ハード面では観客、プレイヤーの双方から不満が聞かれる。外観からはメインスタンドにちゃんとした屋根があるように見えるが、この屋根がスタンドの最後列にしか架かっていない。また人工芝の状態が悪く、長期にわたり不評だったが、2020年にロングパイル人工芝にリニューアルされた。
 また地盤沈下の影響を受け、三塁側から一塁側にかけて傾斜しており、一塁側のゴロはファールになりやすいという特性があるらしいが、リニューアルの際改善されているかどうかは不明。スタンド下には野球場の観客以外も立ち寄れる空調の効いた休憩スペースがある。

野球場図鑑/index
野球場図鑑/大阪府


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