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野球場図鑑/阪神甲子園球場

【所在地】西宮市甲子園町 1-82
【両翼】95m
【中堅】118m
【収容人員】47,359人
【アクセス】阪神電鉄・甲子園駅下車
【リンク】
 阪神甲子園球場
 阪神タイガース

球場正面。

 日本人なら誰でも知っているであろう、日本を代表する野球場。阪神電鉄が所有し、阪神タイガースの本拠地として、また全国高校野球選手権、選抜高校野球大会の会場として知られ、「甲子園」の名前は高校野球のみならず、色んな競技の「日本一を決定する場」の代名詞にもなっている。大正13年開場と、日本プロ野球の常打ち球場で最も古い歴史を持つ。
 元々は全国中等学校優勝野球大会(現・全国高校野球選手権大会)の人気に応える形で建設されたもので、大阪タイガースの本拠地として独占的に使われるようになったのは戦後昭和22年あたりからである。元々広い野球場でホームランが出にくいという特徴があったのでこの頃から「ラッキーゾーン」が設置されている。このラッキーゾーンが、両翼100m級の広い野球場が増えるに従い92年に撤去され、現在は公称両翼95mと、まだ狭い部類に入るが、右中間、左中間の深さが十分にあるため、あまり狭い印象はない。
 これまで何度も改修を重ねながら、スコアボードが電光化されても「明朝体の文字」が継承されるなど大正の雰囲気を頑として守っており、安易に人工芝に代えることなく、「阪神園芸」の管理の下、水はけのよい天然芝を通している。しかし07年から09年にかけて行われた「平成の大改修」によって印象は一変した。代表的な変更点としては座席を現在の日本人の体格に合わせ、余裕をもたせる事で収容数は減り、トレードマークであった「銀傘」も換えられ、外壁の蔦もなくなり、2024年現在まだ育成中である。
 2023年の日本シリーズは阪神とオリックスの「関西対決」が実現し、この甲子園球場で2勝1敗と勝ち越した阪神が38年ぶりの日本一に王手をかけ、京セラドーム大阪で悲願の日本一を決めた。

野球場図鑑/index
野球場図鑑/兵庫県

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