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野球場図鑑/千葉マリンスタジアム

【所在地】千葉市美浜区美浜 1
【両翼】99.5m
【中堅】122m
【収容人員】29,635人
【アクセス】
 JR京葉線・海浜幕張駅から徒歩20分
 JR京葉線・海浜幕張駅、JR総武本線・幕張郷駅からバスあり
【リンク】
 千葉ロッテマリーンズ
 千葉マリンスタジアム
【ネーミングライツ変遷】
 QVCマリンフィールド (2011.3~)
 ZOZOマリンスタジアム (2016.12~)

三塁側スタンドから。

 1990年、幕張新都心に開場した千葉県メイン野球場。野球場を造りたい市と「国際経済先進県」になりたくて野球場どころではない県との駆け引きの末誕生した。千葉市が所有し、千葉市と外郭団体、および民間企業の出資による第三セクターが運営する。
 1992より川崎市から移転した千葉ロッテマリーンズの本拠地となる。なのでこの球場の歴史は移転と同時にニックネームを「マリーンズ」に変更したロッテ球団抜きには語れない。
 名前やユニホームなどでイメージチェンジをしてもしばらくは成績が振るわなかったマリーンズだが、95年にボビー・バレンタイン監督を迎えたあたりからまずファンの熱心な応援姿勢とサッカーのような統制のとれた応援スタイルが注目されるようになり、その後はチーム成績が上向かない中、「ファンがファンを呼ぶ」形で熱心なファンを地道に少しづつ増やし、広岡GM(当時)と折り合いが悪く一度はチームを去ったバレンタイン監督が2004年に呼び戻される形で復帰すると人気、実力共に実を結び、2005年にマリーンズとして初の日本一に輝いた。
 球団は球場の指定管理者でもあり、場内のオフィシャルショップやミュージアムの併設など、球場と一体となった施策で「地元の球場とチーム」の雰囲気作りに成功。マリーンズを「千葉県で(巨人を抑え)一番人気のあるチーム」に成長させた。
 そんなマリンスタジアムも劣化しやすい海辺の地に30年以上の時を経て改修か建て替えかが行政レベルで議論されるようになっている。この球場最大のアイデンティティである「海辺」の立地を捨てるか。今となっては時代遅れの感がある「クッキーカッター型」を変えるか。ファンの希望も注目される。

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