見出し画像

違和感が動機に変わるまで。

前回は『起業を決めて始めた7つのコト。』について書きました。
この内容は起業準備をしている今、とても役に立っているなぁ~と感じている経験やスキルといった感じです。

今回は気持ちの変化について書いていこうと思います。

すぐにでも実現したい世界が見えていれば、サラリーマンをせずに早々に起業することだってできました。管理建築士の資格も後から取ったっていいと思います。

でも今になったのには、やっぱり具体的に「どうなりたいか」が定まっていなかったからだと思います。20代はいつも忙しくて、でもいつも楽しくて、いつも幸せでした。それが少し変化してくるのが30代というお年頃なのかもしれません。

言語化できない気持ちが積もり積もった結果ではありますが、違和感が動機に変わるきっかけになった大きなトピックスは3つ

  1. 人生の時間の使い方
    20代後半に体調を崩し入院する機会がありました。
    自分自身の持つ時間が有限であるということを意識し、その中で自分の納得のいくような時間の使い方をしたいと思う気持ちが強くなっていきました。

    会社組織にいると、組織全体の利益の確保が優先になってしまうこともあり、ワクワクするような内容のお仕事でもお断りをせざるを得ない場面があります。自分の暮らしは質素でいいから極力「労働」と感じるものを減らしたいと思っています。

  2. 自分が得てきたものの社会への還元の仕方
    30代になり、価値観が「今の自分」から「未来の自分」や「周りの人々との関係=社会との関係」に向き始めました。一通りがむしゃらに目の前のことに取り組んだ20代を過ぎ、取捨選択をしていく時期に差し掛かった感覚があります。
     
    今まで建築について、多くの方に色々な事を教えていただきました。まだまだ勉強が足らないのは重々承知ですが、それでも何か社会に還元できるものがあるはずです。小さなことからコツコツと、還元し始める時期に差し掛かりました。(積立NISAと同じですね。)
     

  3. 建築家の仕事内容の認知の低さ
    コロナ禍でリアルな人との出会いが減った時期、SNSで色々な人と出会いました。私の前職の事務所は「FP資格を持つ建築士」であることを強みにしており、FPの輪を広げるために、何人かのFPと家づくりに関して話をしました。
    (詳しくは『FP×建築家=とんねる』の活動をcheck!)

    家をつくる時の相談窓口と言えば住宅展示場かSUUMOカウンターといった選択肢しか知らない、建築家に相談できることすら知らなかったという意見が多く、建築家への相談のハードルの高さや認知の低さを実感し、自分の住む世界の狭さに愕然!
     
    士業である医師や弁護士の場合、困った時に最寄りの病院や弁護士事務所を探しやすいのに対して設計事務所は街に対してもあまり開いておらず、自分に合った建築士にたどり着くことはなかなか難しいように思います。俯瞰して「設計事務所・建築家」という職業を見たときにもっとさまざまな形があっていいのではないかと思うようになりました。

いろんな事を数年モヤモヤと頭の中に抱えて暮らすうちに
私の、私による、私のための、設計事務所!
を作ろうではないか、となったわけです。 

さて、そうすると、どんなお客様に、どんなものを届けよう?
という別の問題が発生します。
それは「あるひとつの解」が見つかったことで、現場発泡ウレタンフォームの様に大きく膨らみ始めます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?