「書く」ことは、難しくない
8月、天狼院書店のライティング・ゼミの集中コースとスピードライティングを連続して受けた。
「書く」ことは決して、難しい事でない。
そう思えた事が何よりも収穫だった。
ライティングゼミで受講中、気になった事を質問し、その回答でスピードライティングをすすめられたので、質問の答え合わせとして、スピードライティングも追加で受講する事にした。
そもそも、天狼院書店のライティング・ゼミを受講したのは「書く」スキルを上げて、自分の好きなものの良さを伝えられるようになりたいと思ったからだ。それに、コロナ禍でデリケートな世の中になり、自分の心も弱っていた。自分の思いを書く難しさを感じていた。少し前は、書く事が楽しかったのに。
ライティング・ゼミの存在は、何年か前から知っていてSNSで繋がっている人が複数人受講したからだ。興味はあったが、受講する為に東京へ通うタイミングが合わず、先延ばしにしていた。
8月の夏休み期間に夏期集中コースがあり、受講できるスケジュールであったこと、オンラインでも受けることから受講を決意にした。とはいえ、夏期集中コースは通常週1ペースの課題提出が、9日間毎日行われる。期間中に仕事の日もあったので正直かなりハードだった。私はなんとか喰らいついて、毎日の課題提出を行えたが、同じ講座を受けていた人でも課題を毎回出せなかった人もいたと思う。しかし、この大変な課題も提出すれば、課題に対してのフィードバックはあるし、書く力は鍛えられたと思う。
そして、課題として記事を書く中で、1つの疑問が生まれた。
何分で何文字書けば仕事として、成立するのか?
私はライターだけで食べていくつもりはないが、副業や趣味としてかもしれないが、これから色々な表現で「書く」と思う。そんな時に、例えば2000文字の記事を1つ書くのに2時間かけるのか、5時間かけるのか。その記事に対する報酬はいくらか、自分はその前後でどんな予定があるのか。書くペースの目安が無いと仕事としては成立しないと思った。ちなみに、私はライティング・ゼミ受講中の2,000字の記事を書くのに最初は3時間、終盤では1時間30分で書いていた。そんな疑問を、ゼミのスタッフさんに質問してみると、スピードライティングの1日講座をすすめられた。
衝撃だったのは、スピードライティングの宣伝文句で「5,000字を40分でコンテンツに仕上げる」とあった。いや、いや、5,000字の記事なんて書いた事ないよ! それを、40分? 4時間はかかるんじゃないの? そんな思いでいたものの、もし、5,000字を40分で書ければ、2,000字は30分切れるじゃないか? それって凄くない?? そう思って、追加で受講する事にした。
実際、短期のライティング・ゼミ受講でも書くペースはかなり上がったと思うし、提出した課題で合格したものは、天狼院のメディアグランプリページに掲載されて、自分の書くスキルが少しでも認められたのは嬉しかった。
鉄は熱いうちに打て、という言葉があるように、受けるなら、この流れだ、今だ。
ライティング・ゼミでは短期とはいえ、講義は4日に分かれていたがスピードライティングは1日の講座、どんな内容か気になったが、ライティング・ゼミの内容を1日にまとめる。とか、そんなものではなく、別の内容だった。
ライティング・ゼミが書く為の基盤で、スピードライティングは書く為のコツといった感じだった。終わってみると、今すぐは無理でも、書き慣れれば私も40分で5,000字書けるようになるかも? と、思っている。
やっぱり書くペースが遅いと、どんなに良い内容でも仕事としては成立しない。
書くペースの質問をして貰った回答に、自分はモヤッとした。でもそれは、やってもいないのにできないと決めつけていたからだ。
自分には5,000字を40分は無理、特別なライターにしかできない。でも、もし、自分も5,000字を40分で書けたら……
自分の好きなものや、もっと皆に知ってほしい人やものの良さを伝える事ができたら。自分の力で自分の応援するものにファンが増やせたら嬉しい。自分の周りの人や、自分の記事を見て「楽しさ」を1つでも増やした人ができたら嬉しい。自分の行動の元はいつだって「楽しさ」だ。
打たれた鉄はわかりやすく、熱くなった。
決して安くも、甘くもない講座だったが受けた価値はあったと思う。ライティング・ゼミを受けてからのスピードライティング、この順番が良かった。
ライティング・ゼミで学んでいるとスピードライティングの内容もスッと入ってくるが、ライティング・ゼミを受講していない場合、書く事にある程度慣れていないとイメージするのが難しい場面もあった。
ライターという仕事に限らず、文を書く場面はたくさんある。ブログやSNSの投稿に頭を抱えている人は、天狼院書店のライティング・ゼミとスピードライティングを受けてみると道が開けるかもしれない。
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