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目指すは“ラスボス”の南極マラソンへの挑戦。ヤハラさんが過酷なレースでもファンランを続ける理由とは

昨今、ランニングやトレイルランニングがブームになり、週末を利用して各種大会に挑戦している人が増えてきています。

その人気は、国内のみならず海外にも広がっており、旅行の目的として海外のマラソン大会に参加するツアーも人気を集めています。

海外のマラソン大会は、フランスのボルドーで開催される、仮装とワインを楽しみながら走る「メドックマラソン」や、あの中国の歴史ある万里の長城を走ることができる「万里の長城マラソン」などユニークなものもあれば、「砂漠マラソン」シリーズという、世界で最も過酷と言われるマラソン大会も存在します。

そんな過酷な「砂漠マラソンシリーズ」に挑戦し続けているのが、モデルやリポーターとしてマルチに活躍するヤハラリカさんです。

ヤハラさんは、フルマラソンを6回完走した後、世界で最も過酷なサハラマラソンに挑戦し、その後更に2つの砂漠マラソンを完走しています。過酷なレースを完走するための秘訣やバイタリティ溢れるチャレンジの原動力、またヤハラさんならではの楽しみ方についてお伺いしました。

Ramune Method #07 ヤハラリカ
砂漠マラソンに持っていく第一候補!

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ヤハラリカ
『FYTTE』初の専属モデルとしてデビュー以降、ハンドボール・ビーチハンドボールやスキューバダイビングなどのスポーツ経験を活かし幅広い分野で活動するかたわら、世界40以上の国・地域を訪問。GoProのサポートで写真展も開催。
ファンランナー(楽しんで走る)として、砂漠マラソン3連続完走(サハラマラソン・ナミブレース・アタカマクロッシング)。南極マラソン出走権を獲得、出走目指し準備中。

ー 世界一過酷な砂漠マラソンシリーズはマラソン上級者が参加する印象ですが、何段階もステップを飛ばして思い切ったチャレンジをされていますよね。なぜ挑戦しようと思ったのでしょうか?

そもそも私がマラソンを始めたのは、友人に誘われたことがきっかけです。宇宙一嫌いな“走ること”を好きになることができたら無敵なんじゃないか、と思ったんです。それで、まずは走ってみようかなと。お仕事で出場した東京マラソンをきっかけに、フルマラソンを6回完走しました。

その後、次のステップとして何か新しい挑戦ができないかな、トレイルランニングやってみようかな、と考えていた時に目に止まったのが「世界で一番過酷」の文字だったんです。

世界で一番過酷というパワーワードに惹かれつつ、タイトル通りの過酷なレースであれば出場条件も厳しいんだろうなと思って要項を見たら、出場条件が“健康であること”だけだったんです。

健康だけで世界一の大会に出れるなら、超出たい!と思い、やると決めたときがチャンスだとばかりにすぐにエントリーをしました。

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ー ヤハラさんの活動を拝見しても、先程のサハラマラソンに出場を決めたエピソードを伺っても、すごくバイタリティがありますよね。新しいことにチャレンジし続けるための原動力は何でしょうか?

元々今のようなポジティブさがあったわけではなく、サハラマラソンに出場したことがきっかけで変わりました。

参加の動機として、世界一過酷と言われているマラソンを走れば自信がつくだろうと思っていたし、どこかで他のランナーに対しての負けず嫌いな性格、見返してやりたいという気持ちが出ていた部分もありました。

でも、実際にサハラマラソンに参加すると、勝負どころか、国もバックグラウンドも多種多様な方が、みんなで励まし合いながら走るんですよね。その時、自分のエゴのために参加したことや、参加者にタイムで負けたくないと思っていたことをすごく恥ずかしいと思いました。

それに加えて、電気やお風呂、トイレもなく、必要最低限の荷物だけで砂漠を7日間走ったことで、改めて日常への有り難さも実感しました。

サハラマラソンを通して、自分のちっぽけさを学んだことが、今のポジティブさやバイタリティにつながっているかもしれません。

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ー サハラマラソンは、7日間かけて砂漠を250km走りますよね。過酷なレースを完走するための秘訣はありますか?

秘訣は、"楽しむことと走るエネルギーとなる美味しいものを持って行く"ことです。私は、マラソン大会は効率のいい観光だと思っているので、走りながら景色や観光もめいっぱい楽しむようにしています。

サハラマラソンでも、野生のラクダの群れがいたので思わず走るのを中断して撮影をしていたくらいです。自分の楽しみ方を持つことで、辛くても最後までやり遂げることができると思います。

もうひとつは、美味しいものです。サハラマラソンは、1日40km走る日もあれば、夜通し走る日もあり、エネルギーを補給し続けないと身体が動かなくなるし、ぼーっとしてコースから外れて遭難する危険性もあります。

だから、食事がガソリンの役割をするんですよね。砂漠でガソリンを注入した時の爆発力は、日常で空腹時にご飯を食べたときの3000倍はあります(笑)。

身体の全ての機能が活性化される感覚があるし、美味しさも栄養もいつも以上に感じますね。だからこそ、持っていく食料には一番こだわっているかもしれません。

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食料は、砂漠でも溶けない、腐らない、軽い、栄養価がある、といろいろな制限がありますが、できれば美味しいものを持って行きたいので、すごくシビアに厳選しています。

砂漠マラソンに挑戦するたびに荷物をアップデートしていますが、次の持ち物の第一候補は森永ラムネです。

というのも、アタカママラソンで夜通し走っていた時に、一緒に走っていた仲間からもらって食べた森永ラムネの印象が強く残っているからです。

一日に80km以上走る夜間走行で少しパニックになっていた時、一粒食べたら、幼少期に食べていた懐かしさや思い出、日本での日常などが一気に頭に浮かんで、意識が現実に引き戻された感覚がありました。

栄養素はもちろん、味も美味しいし、走り続けてフラフラになったときにブラックホールから引き戻してくれる、一粒の威力の大きさに驚きましたね。

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最終的には“ラスボス”と呼ばれる南極マラソンに出場を予定しています。

今の世の中の情勢を踏まえて、今年の出走は難しいと判断しましたが、次回(2022年予定)⼤会には出⾛したいと思っています。 

※ヤハラサハラ 南極マラソンチャレンジ最新スケジュールはこちら

その時は、もちろん森永ラムネを持って完走する予定です!


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