全人類は男女関係なく自宅ではコットンワンピースを着るべき
人類が求める一番のものは「楽(らく)」であると思っている。料理を楽に作れたらいいのに、勉強が楽にできたらいいのに、など我々は常に楽を求めて生きている。駅に近い物件の家賃が高いのも、駅に向かうまでが楽だからというのが理由だ。
楽をするな、という考え方もあるけれど、楽が便利を生み出している。たとえば、電車。歩いても行けるのだ。しかし、電車に乗ると楽にしかも早く目的地に着く。たとえば、ティーパック。急須にお茶っ葉を入れてもいいのだ。しかしティーパックを使うと楽に美味しいお茶が飲める。楽をしたいという思いが文明の利器を生み出している。
どうもこの記事を書いている地主です!
私も常々楽を求めている。一番に求めるものは「服」である。締め付けられるのがダメなのだ。たとえば、パーカー。多くのものが袖と、腰のあたりの部分がゴムで締め付けられている。私はこれがあまり好きではない。締め付けないで欲しいのだ。
またズボンもそうだ。腰のあたりがどうしても締め付けられる。締め付けないと脱げちゃうから仕方がないけれど、締め付けられるのが嫌なのだ。私は締め付けがない楽な服を誰よりも求めている。
締め付けてくるんですわ!
今年に入り家で過ごす時間が増えた。外では別に締め付けられてもいいけれど、自宅でまで締め付けられたくない。楽な服でいたいと思う。でも裸ではいたくない、常に紳士でありたいから。
そんな私が出会ってしまったのだ。最高に楽な服に。この世で一番楽な服なのではないかと思う。最近は自宅では毎日それを着ている。
それがこちらです!
コットンワンピースである。夏になると女性が着ていることが多い服の一つだ。近所の洋服屋で、締め付けのない楽な服はないかと、獲物を探すメスライオンのような目で物色している時にこれを見つけてしまった。女性ものだしな、と思ったけれど、試着するとそれは私に着てもらうためにあったのではないか、と思うほどにピッタリだった。
試着してから買いました!
私は普段ワンピースを着ない。Tシャツにズボンだ。スカートもはかない。そんな私がコットンワンピースに出会ってしまった。締め付ける部分が一切なく楽。またこの夏はずっと着ていたのだけれど、涼しくもある。なんとなく、コットンワンピースは女性が着るものと思っていたけれど、そのような思い込みが快適な時間を過ごす障害になっていた。誰が着てもいいのだ。
4枚くらい買いました!
コットンワンピースに出会ってから、もうTシャツを着るのも、ズボンを履くのも嫌になった。だって、コットンワンピースが楽で快適なんだもん。今では自宅にいる時は100%、この格好だ。この格好以外考えられない。全人類にこの服をオススメしたい。
考えてみれば、これは人類の初歩的な格好とも言える。
縄文時代みたいでしょ!
文明が進むと、社会にはいろいろな決まりや概念が生まれ複雑になって行く。服もまたそうなのだ。流行が生まれ、複雑化して行く。もっと原点に立ち返ろうではないか、そんな文明社会へのアンチテーゼこそが、このコットンワンピース。自然と共に生きた人々は楽で機能的なものを知っているのだ。
その証拠に私がコットンワンピースを着ると、縄文時代の人のようになった。裸が許される子供時代を除けば、コットンワンピースを着ている時が一番の開放的を感じる。つまり楽なのだ。私は典型的な男だけれど、コットンワンピースに限れば男女の差はない。多様性が求められる世の中だけど、コットンワンピースをぜひ全人類の部屋着にして欲しい。
最高です!
自宅で本を読む最高の環境
ラムネの投稿を見ていたら「読書スペースを作る」というものがあった。使わなくなったテレビ台を使い、アロマなどを置いて、読書する空間を作るそうだ。読書する時は集中力が欲しくなるから、とても素敵だと思う。
私も本が大好きでして、自宅の壁一面を本棚にしている。今回は私がもっとも集中できる読書スタイルと紹介したいと思う。とても簡単な方法なので、誰でも真似できる。
こうです!
ポイントはアロマでもなく、ランプでもなく、はいそうです、コットンワンピースです。楽なの。本にだけ集中できるのだ。締め付けがなくて全神経が文字に向く。膀胱への締め付けがないからかトイレに行く回数も減った気がする。
コットンワンピース以外での自宅読書は考えられない。あと、無印の人をダメにするソファがあるとなおいい。リラックスの極みのような感じで読書ができる。
「リビングに果物を飾ってリッチな雰囲気を作る」という投稿もあった。ホテルのVIPルームや金持ちの家にはフルーツ盛りが常備されているイメージと書いてある。確かにわかる。そういうイメージがある。投稿された方はパイナップルを飾っていた。
自宅をリッチにしたいという気持ちはとてもわかる。私もそうしたいということで、近所のスーパーに果物を買いに走った。パイナップルは売っていなかったけれど、海外の風を感じられるものはないかと思い、それっぽい果物を買い、読書している私の足元に置いた。
これです!
キウイフルーツです!
キウイフルーツはニュージーランドの果物。部屋に置くと若干だけれど、ニュージーランドの風を感じた気がする。見かけは茶色く毛羽立っている丸い物があるだけなのだけれど、部屋に果物がある生活に、達成感のようなものを感じるのだ。
読書中にちょっと視線を上げると、ニュージーランドが置いてある。東京の狛江という街に私は住んでいるのだけれど、ニュージーランドを少しだけ、定期預金の金利ほど少しだけ感じる。このような積み重ねが、素晴らしき部屋を作り、素晴らしき読書タイムを生み出し、素晴らしきコットンワンピースを育むのだ、たぶん。
スマホなどで酷使した目をアイマスクでほぐすという投稿もあった。読書は目が疲れるのでいいかもしれない。コットンワンピースを着て、自分だけの読書スペースで、足元にはキウイウルーツがあり、目にはアイマスク。いいではないか。
マイマスク
至福の時間!
目の疲れというか、緊張感のようなものが溶け出す感じがした。アイマスクを私は使ったことがなかったのだけれど、なかなかに素晴らしい。そして、ふと自宅に梨があることを思い出したので、キウイフルーツの横に並べてみた。ついでに清涼感のあるラムネも。
幸せってこういうことかな!
「今日は何をしていたの?」と誰かに聞かれたとする。私は「本を読んでいた」と答える。「どこで?」と相手は質問する。私は「ニュージーランドを感じる清涼感のある場所で、コットンに身を包み、そこに締め付けは梨。目の疲れも消えていくような時間だった」と答える。
こういうことですね!
きっと相手は言うだろう。「はぁ?」って。意味がわからないもん。ダジャレも入っているし。でも、やってみるとリラックスできるのだ。何事もやってみなければわからない。なので、皆さんにはまず「コットンワンピース」を買って着るところから始めて欲しい。
最高です!
地主恵亮
1985年福岡生まれ。基本的には運だけで生きているが取材日はだいたい雨になる。2014年より東京農業大学非常勤講師。著書に「妄想彼女」(鉄人社)、「インスタントリア充」(扶桑社)がある。
https://twitter.com/hitorimono
今回取り上げたゆるネタは「ラムネ」にて掲載中!
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