不老の話
12月32日のニュースです。
テレビを見ていると、元気なご老人を特集するなど、秦の始皇帝の頃から、人類は不老ということを追い続けています。
今は言葉が少し変わり、アンチエイジングとか、抗酸化とか、現代風にアレンジはされているものの、言ってることは同じです。
要は、いつまでも元気でいたい、見た目も若々しくいたいというのが、人類の希求するところだと思います。まだ、それは叶っていませんが、いつかその日が来るかもしれません。
十代の頃には分からないものですが、二十代、三十代、四十代と年齢を重ねていくにつれ、
時間が経過すると、みんな老いていくというすごく単純なことが体験とともに実感されていきます。そして、亡くなる人も増えます。
たとえ、自分が不老だったとしても、
自分の友達とか親とか彼女とか奥さんとか、
自分と関係している人たちが亡くなるという
どうしようもできないことが起こります。
自分の周りに、自分と同じ時代を生きた人たちがいなくなっても、それでも不老でいたいのかと思うと、それは嫌だなと思ったりします。
なので、不老というのは、自分の世界を取り巻く全ての人が同じく不老でないと、バランスが悪いわけです。
もう一つの問題は、人間は同じことをしていると、既視感とともに、飽きてしまうということです。この、飽きるという感覚は人間にとって、絶大に人体や心に影響を与えるものだと思っています。不老の状態で、飽きずに生きられるたらいいですが、難易度が高そうです。
いくら体が不老だとしても、全てのことに飽きてしまい、疲れ果てた心では、
人生も楽しめないかもしれません。
不老とは見た目の若々しさと捉えられがちですが、本当は心の若々しさこそが、不老の本質なのではないかと考えています。
それでは、さようなら。
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