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わたしも誰かのサンタクロース

富山県にある唯一の百貨店、富山大和に父の誕生日プレゼント(ちなみにもう過ぎている)を買いに行ったついでに、ビルの最上階にある紀伊国屋書店に立ち寄ったところ、大きな立ち看板が目についた。

ブックサンタの活動を紹介するものであった。

『ブックサンタ』は、NPO法人チャリティーサンタが全国の大変な境遇に置かれた子どもたちに本を贈るため2017年に書店と連携してスタートした社会貢献プロジェクトです。
本を贈りたいと思った人が本を買うと、チャリティーサンタをはじめとした全国数百のNPOを通じて、子ども達へ本のプレゼントが届きます。

https://booksanta.charity-santa.com/

2017年から活動しているよう。
私は今年はじめて知った。
大きな本屋に行けていないからだろう。
(幼児が本屋を楽しんでくれない…絵本室は好きなのになぁ)

年に何度かは本好きとして本を買って応援しよう!と大人買いすることにしているが、自分のためだけじゃなくて誰かのサンタクロースになれるって素敵!と活動に共感したので参加してみることに。

私が選んだのは、「ビロードのうさざ」と「秘密の花園」。
どちらも名著。

「ビロードのうさぎ」はクリスマスにやってきたうさぎのぬいぐるみとぼくのお話。
小さい頃、わたしも大好きなうさぎのぬいぐるみがいた。
息子にもうさぎのぬいぐるみを誕生日に買ってあげた。
いつの間にか忘れてしまう、大事なものへの感情を思い出させてくれる絵本。
ぼくもうさぎもかわいいくて、いっしょの日々が愛しくて、別れが切なくて、でもあたたかくて、涙して読んだ。
大人にもめちゃくちゃおすすめ。酒井駒子さんの絵が綺麗でうっとり。


「秘密の花園」は少女時代に読んで、こんなに嫌な主人公って強烈!と驚きながら、少女がやさしい大人や少年と出会うことで変わっていく成長物語に読後うっとりした作品。
世界の文学シリーズの中でも、読みやすくて楽しめてすごく良かったなと思った本。


私は少女時代結構つらいことが多かったので、本が友達だった。
多くの本がいたからこそ、今のわたしがいる。

1冊の本が世界を変えることは、大いにある。
私が選んだ本が、誰かの心のあかりになりますように。


ブックサンタ公式HP


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