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元カレから来る1年に1回の連絡


これまでの記事でもよく登場する今までの中で1番大好きだった元彼から、
1年にたった1度だけ、彼から連絡をくれる日がある。
それはわたしの誕生日か、お正月だ。
夏が終わる頃に誕生日が来るわたしに「おめでとう」と、
一言連絡をくれる。
それ以外は何があろうと
彼から連絡を入れてくることはない。
誕生日にLINEをしてくれる元カレなので、
わたしも正月早々誕生日がくる彼には「おめでとう」と、
LINEを入れることにしていた。

そんな彼から珍しく連絡が来た。
いや、珍しいなんてものじゃない、
そのくらい珍しく彼から連絡が来た。
「誕生日なんだから電話のひとつくらいあってもいいと思う」
そんな内容のLINEだった。

ねぇ、だからさ?わたしたちって付き合ってたっけ?
前もそんなようなことあったなあ、なんて思った。
彼はわたしが彼をもう好きではないと確信を持った頃から、
わたしに好意をぶつけてくるようになった。

わたしもわかってるよ、
そこまで馬鹿じゃない。
都合が良いように使われてることくらいわかっている。
わたしはもうあなたを好きじゃないから、
好きになりそうにないから、
この関係が楽だから、この関係を切りたくないから
好意をぶつけてくるんだもんね、わかっているよ。

わかっているけれど、
彼から「電話がしたい」なんてお願いごとをしてくるのは初めてではあったので、
少し興味深くはあった。
少しでも逃した魚はでかかったと思ってくれていれば、
願ったり叶ったりだったりするんだよな。

電話はできないことを告げても
「どうしても?」
なんて、いつもとは違って聞き分けも悪くて、
本当に何かあったのかな?なんて思ったりした。

後日、彼に電話をした。
いつもの彼とは何も変わらない感じだったのもあり、
「誕生日おめでとう」
とは言ったものの、
それ以上あの日のことを深掘りはしなかった。

「いつ付き合ってくれるの?」
なんて言われることも増えた。
よく言うよねほんと、
その言葉が欲しい時にはくれなかったくせにね。

「ゆぽが一緒に住んでくれるって言うなら喜んで住むのに!」
なんて、子どもらしく言ってきた。
わたしだってそんな未来夢見てたよ、
付き合っている時に。
だってあなたが
「毎日一緒にいたい」
そう言うから、必死に時間を作ったよ。
それなのにそれが重いと遠ざけたのはあなただよ。
「疲れたときは1人でいたい」
って、しばらく会ってないわたしに言ったのはあなただよ。
「忙しいと一緒に住むのも苦痛じゃない?」
と、嫌味を含めて言ってやった。
なのにあなたは
「え?なんで?そんなことないよ?」
なんて言うんだ。
ほんと覚えている方は損するよね、
この世の中。
言った方は覚えてなくて、
言われた方はずっと覚えていてしまうんだからさ。
わたしは忙しい時ほど会いたかったけど、
あなたはそうじゃなかったから、
それが重くて別れたって言うのに、
また同じことを繰り返すっていうのかな?
ほんとそれなら
「毎日一緒にいたい」
なんて思ってもないこと言うなって感じだよな。
あんたの言うことを素直に信じて行動したりしません。

そんな彼とは3時間くらい電話をした。

こんな文句ばかりいってしまうわたしなんだけどさ、
本当にたまに考えるんだよな。
あんたが変なこと言うからさ、
あなたと一緒にいる未来を考えてみたりするんだよ。

ふふ、そう、考えるだけ。
考えるだけで満足なんだ、ありがとう。
こんなわたしのこと、まだまだ好きでいてね。
そしてあの頃のわたしと同じくらい苦しんでね。


でももしわたしがしんどくて、
無理になったらその時は拾ってね、約束だよ。
だからこれからはわたしの保険として生きていってね、約束だからね。

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