君にずっと愛されていたかった。



わたしは君のことを愛していないのに
君に愛されていたかった。

この記事の彼のことを書いてるので
もし時間がある方はいっこまえの
こちらも見てもらえたら嬉しいです。



付き合ってもいないのに
こんなにも本気で好きって言ってくれる人いなかったし、
久しぶりだったし、
わたしは君のことを友達としては好きだったからさ、
好きって言われて普通に嬉しかったんだよ。
呼べば来てくれるし何度ブチってもLINEくれるし
ホテルに行った日には首にキスマつけて欲しい
なんてメンヘラみたいなこと言っててさ、
可愛かったんだよ、君が。

報われないなら諦めた方がいいなんて
気付かないでいてほしかったな。
ずっとわたしに盲目でいてくれたらよかったのに。


その話はある日突然された。
君といろいろあってから
大体1ヶ月半が経った頃だったね。
夜中に酔っ払った君から連絡がきた。
「電話がしたい」
友達の家にいたのもあり電話を断ると、
「俺にやめてって言ってください」
と、きた。


君は昨日他の女の子と2人きりで
グランピングに行くって言っていて、
素直に楽しそうだなと羨んだ。
君の好意を知っているわたしは、
「きっとわたしと行きたかったって言うよ」
と意地悪に言った。
君は「絶対にそんなこと言わない」って言ってたね。
グランピング終わりに君は結局
「ゆぽさんと行ってたらもっと楽しかっただろうな」

なんてまんまと言うんだ。
グランピングなんて誰と行っても大体は楽しいのに。


君がわたしを好きだから、
こうやっておちょくるのが楽しかったんだ。
君がわたしを好きだから、
君に愛された言葉を言われるのが嬉しかったんだ。
君が傷付いているのは知っていたのにね。
本当に自己中なんだよわたしは。
年上と思えないよね、ほんとに。


「ちゃんと振ってくれたら俺の気持ちはここで終わるんです」
って言われて、
「あれ?わたしって君のことを振ったことなかった?」
ってそこで初めて気付いた。
いや、伝えてはいたんだよ。
君といるのは楽しいけど、それ以上はないかなって。
それじゃあ伝わらなかったのかな、、、。
あと君は、
自分が馬鹿だってようやく気付いてしまったんだね。


「じゃあ、ごめん」
そう伝えると君は「ありがとう」と言い、
ひたすら最後のようなメッセージを送ってきたね。
何だかわたしも失恋した気持ちになった。
「こんな突然、君ともう会えなくなっちゃうんだ。」
押してダメなら引いてみる作戦が案外うまくいくのは
きっとこういう心境なんだろうなと
少し感心した。


「付き合ってもないけど、顔を見てその話が聞きたかったな」
と、一大決心を決めた君には申し訳ないけど
言ってしまった。
君はもう会わないし、
連絡も取らないと言っていたのにね。
「じゃあ、会う、本当は会いたい」
「ばかだな、そんなだからわたしに遊ばれんだ」
だけど君はもう気付いてしまっているからね、
前みたいに盲目には
おちょくられてくれないんだろうな
ちょっと残念だなんて思っているわたしがいて
本当に最低なやつだなって思ったよ。
もしわたしの好きになった人がこんなやつだったら
ほんと殺してやりたいところだもん。


君はわたしよりも4年も遅く産まれたくせに
わたしに大人っぽいっていうくせに
君の方がしっかりしてるじゃんね、安心したよ。


最後にもう一度会う時、
君はどんな話をしてくれるんだろう。
盲目の魔法、まだ解けてないといいな。

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