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今日をがんばる君へ

一人でも私はいきられるけど、でも誰かとならば人生ははるかにちがう
強気で強気で生きてる人ほど些細な寂しさでつまずくものよ

誕生 / 中島みゆき

この詩で一気に心が奪われ、思わず涙が出てきた。

この曲に出会ったのは、3年前くらい。
当時の悩みなんて覚えていないけど、この歌詞に強く共感したのを覚えている。

具体的に何があったわけでもない。ほんとに些細な寂しさに大きな不安を抱いていた。
この歌詞を聞いて、なんとなく、「あー寂しさを抱えて生きてきたんだね、自分」と気が付いた。

わたしにも「さみしい」って気持ちあったんだって。
人間らしい感情があったんだ。って思った。

強気で生きてきたけど、そんな弱い自分に出会ったとき、ただただ涙が頬をつたった。
それだけ。

中島みゆきの歌声もまた良い。
深海の奥底で漂っている気分になる。重さを感じずただひたすらに包み込まれているような。
おなかの中の羊水がこんな感じなのかもしれない。

そして、曲が終わると「よし、生きていこう」と目覚める感覚があり、
「あー大丈夫そうだ」と安心できた。

誕生を祝う曲ではなく、誕生を命をかみしめるそんな曲。

最近また聞いてるが、今度はこの曲を届けたいなと思って聞いてる。
わたしの気持ちを代弁してる曲として、今日を頑張る君に聞いてほしい。


誕生 / 中島みゆき

ひとりでも私は 生きられるけど
でもだれかとならば 人生ははるかに違う
強気で強気で生きてる人ほど些細な寂しさで
つまずくものよ

呼んでも 呼んでも とどかぬ恋でも
むなしい恋なんて ある筈がないと言ってよ
待っても 待っても 戻らぬ恋でも
無駄な月日なんてないと言ってよ

めぐり来る季節をかぞえながら めぐり逢う
命をかぞえながら
畏れながら憎みながら いつか愛を知ってゆく
泣きながら 生まれる子供のように
もいちど生きるため 泣いて来たのね

Remember 生まれた時だれでも言われた筈
耳をすまして思い出して最初に聞いた Welcome

Remember 生まれたこと
Remember 出逢ったこと
Remember 一緒に生きてたこと
そして覚えていること

ふりかえるひまもなく時は流れて
帰りたい場所がまたひとつずつ消えてゆく
すがりたいだれかを失うたびに
だれかを守りたい私になるの

わかれゆく季節をかぞえながら
わかれゆく命をかぞえながら
祈りながら嘆きながら とうに愛を知っている
忘れない言葉はだれでもひとつ
たとえサヨナラでも 愛してる意味

Remember けれどもしも思い出せないなら
わたしいつでもあなたに言う 生まれてくれて
Welcome

今日を頑張る君へ

生まれてきたこと
一緒に生きてこれたこと
そしてそれを覚えていることを思い出して

だれでも命を受けた意味を考えることがあると思う
生きる目的を考えることがあると思う

「なぜ私は生まれてきたのか」って。

私は、命は無目的だと言いたい。

なにか目的を持って生まれてきた!と思うのは、
それはそれで素敵な考え。

私は目的なんてのは後付けだ。と思う。

ただ命が生まれたそれだけに過ぎない。
ただ死ねないだけ。
その命が尽きるまで真っ当するだけ。

雑巾の色をしたゾウが命の意味を考えながら生きてると思う?
テントにくっついたてんとう虫が命の意味を考えながら生きてると思う?
超優雅に飛んでる蝶が命の意味を考えながら生きてると思う?

ただひたすらに生きている。
小さな命で懸命に生きている。
それだけでいいのではないか。
それだけで命の尊さは十分なのではないか。

今日を生きた。そして今日も生きている。

ただそれだけ。

「すがりたい誰がを失うたびに
誰かを守りたい私になるの」

今、私はまさにそんな感じ。
今日を頑張る君を守りたい。

なにから守りたいって?

漠然とした不安から。
貯めてきた疲れから。 
何もできていないって思う罪悪感から。

つぶされないように。
大変になったら
私の胸に飛び込んできて。

だって
私もいつでもあなたに言いたい。
生まれてきてくれてありがとって。



お気持ちください♥