ロンドン五輪はラマダン期間中だったなと懐かしんでいたら急にモハメド・サラーが現れた【JOCV Day212】
職場でふとラマダン（断食）の話題になった。今年は4月23日から5月23日までがラマダン期間に該当する。
ラマダン期間はヒジュラ暦にもとづいて決められるのだが、ヒジュラ暦での1年間はおおよそ354日と、西暦の1年間と比べて11日ほど短い。よってラマダンの期間は西暦の世界から見ると毎年早まることになる。
昨年のラマダン期間は5月5日から6月3日であった。ちょうど青年海外協力隊の派遣前訓練と重なっていて、アラビア語の先生も日中は飲まず食わずで授業してくださったのを思い出した。
ラマダンについて話している中で、ふと2012年のロンドンオリンピックを思い出した。サッカーの日本代表がエジプト代表に快勝したのを今でも覚えている。
私がこの試合を覚えている理由が「ラマダン」で、ロンドンオリンピックの開催期間はその年のラマダン期間と重なっていたのだ。
2012年のラマダン：7月19日～8月18日
2012年のロンドンオリンピック：7月27日～8月12日
サッカーエジプト代表もイスラム教徒が多く、試合中に水を飲まない選手も確かいた（記憶が曖昧なので違っていたら教えてもらえると有難いです。）
当時の記事によれば、"エジプトのイスラム教最高権威アリ・ゴマー師は、ロンドン五輪に参加している選手は旅行中に当たり、日中も飲食が許されるとのファトワ（宗教見解）を出した。"とある。
一方で、私の曖昧な記憶を拠り所にすると、少なくともサッカーエジプト代表の選手の何人かはオリンピック期間中もラマダンを実施していた。
懐かしくなって当時のスターティングメンバーを探してみた。ロンドンオリンピックサッカー準々決勝、日本VSエジプトのスターティングイレブンが以下。（画像は当時のゲキサカの記事より）。
エジプト代表のメンバーを見て驚いた。当時は全く意識していなかったが、
「モハメド・サラー」がいるではないか！
今やイングランドの強豪「リヴァプール」でレギュラーとしてゴールを量産している、エジプトのスター選手である。2018-2019シーズンにはヨーロッパ最強クラブを決めるチャンピオンズリーグの優勝を経験している。
8年前のオリンピックにサラーが出ているとは知らなかった。3ゴールを決めている。サラーは2012年にスイスのバーゼルに移籍。その後イングランドのチェルシー、イタリアのフィオレンティーナ、ローマを経て、リヴァプールに至る。Youtubeで「リヴァプール サラー」と検索すれば彼がいかに凄いかが分かる動画がたくさん出てくる。
まさかラマダンからサラーに行きつくとは思わなかった。
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