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インド数字の時計をどこまで値切るか【JOCV Day95】

JICAボランティアでいわゆる「ふっかけられた」経験が全く無い人は珍しいのではないだろうか。入国して1ヶ月経たずとも、「これはふっかけてきているな」と気がつくことはある。相場に関しては、先輩のボランティアから前情報を仕入れることができれば、ネットでも情報が拾えてしまう時代である。

下の写真にあるインド数字の文字盤の腕時計を買う機会があった。ちなみに普段私たちが使っている数字はアラビア数字と呼ばれる。アラビア語で数字を現す時はインド数字を使っている。なんとややこしいこと。

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アンマンの中心地で地元民が集う場所であるダウンタウンで購入できるということで、先日その時計屋に行ってきた。文字盤の背景が黒のものと白のものがあり、少し迷った結果、黒の文字盤の時計を買うことにした。

いくらかどうか尋ねたところ、「12JD(約1,800円)でどうだ」とのこと。さて、ぶっちゃけると言い値で買っても良いと思っているが、ここから少しばかり粘り、1JD引きの11JDで購入を決めた。ヨルダン在住の日本人から、10JDで買ったとの前情報を得ていたので、もう少し強気に出れば良かったなと思うが、個人的には満足のできる買い物だった。

日本人の宿命かもしれないが、ヨルダンの商売人からすると私たちは「極東アジア人旅行客」だ。中国人か韓国人か、それとも日本人か。確率的に中国人の可能性が最も高いので、「ニーハオ」と声をかけてくる。どの国だったにせよ、私たちは恰好のターゲットだ。通常の販売価格から多少上乗せしても買ってくれるだろうと、地元の人が考えるのはごく自然だと言える。逆の立場だとして、私のような極東アジア人からの旅行者に対してはじめから適正価格を提示していたらおそらく商売が成り立たない。

商売人の消費者の関係で、正々堂々と値切り交渉を楽しめば良いとは思う一方、過度に買いたたいたり、正当な理由が無いにも関わらずとんでもなく安い価格を提示すことは控えようと思う。そもそも向こうも受けてくれないとは思うが。

とはいえ買う商品、買いたい商品の全てにおいて相場が分かるわけではなく、落としどころを決めることは難しい。

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