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ヨルダン植物紹介9|フサザキスイセン【JOCV Day218】

2月も中旬になり、続々と花が咲き始めている。今日はフサザギスイセンを紹介する。日本語では「房咲き水仙」と書くようだ。

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一般名は "Chinese Sacred Lily" と言う。名前の通り中国で栽培されてきた種だが、原産は地中海地域と言われている。現在はアジア、南北アメリカ、オセアニアなど世界の広い地域に生息している。このほかにも、"bunch flowered narcissus", "cream narcissus", "joss flower" など様々な一般名で親しまれている。私の周りのヨルダン人の多くは "Narcissus" と呼んでいる。

学名は "Narcissus tazetta" と言う。久しぶりに補足しておくと、生物の学術名はイタリック体で表記するのがお作法である。noteではイタリック体が使えあい、あるいは私が使い方を知らないので、noteでは太字表記にしている。

今発見したのだが、noteではCtrl+Bで選択箇所を太字表記にできる。ちなみにCtrl+Iでイタリックにはならなかった。

分類学上はヒガンバナ科スイセン属に含まれる。白い6枚の花びらは花序片(Tepal)と言い、花弁と萼片の区別が付かない、難しい組織である。ちなみに花弁は "Petal", 萼片は "Sepal" と言う。ややこしい。6枚の花序片の中央に黄色い冠のような構造があり、その内部に雄しべと雌しべが付いている。

色合いが何となくアヒルに見えてしまうのだが、共感してくださる方は果たしていらっしゃるだろうか。念のためアヒルの写真を載せておこう。

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ヨルダンでは北西部のサルトなどの地域の、日当たりの良い岩場に生息している。園芸品種としても人気があるので、街中で見かけることも今後あるだろう。


参考:Field Guide to Jordan Second Edition (Day189参照) P.121

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