東京五輪ボクシングのアジア・オセアニア予選会場が武漢からアンマンに【JOCV Day193】

武漢で発生した新型コロナウイルスに対して各国が対応を急いでいる。中国の保健当局、国家衛生健康委員会によると、1月25日時点で、1297人が感染し、41人の死亡が確認されている。

当然中国より西側へも感染が懸念されている。「コロナウイルス ヨルダン」、「coronavirus Jordan」、「فيروس كورونا」などの検索ワードで情報収集をしている。ヨルダンへの感染については記事が見つけられなかったが、時間の問題かもしれない。

ヨルダンの感染情報を拾おうとしていたとき、図らずもボクシングに関する記事を見つけた。今回の新型コロナウイルスの影響を受け、東京オリンピックボクシングのアジア・オセアニア予選の会場が、武漢からアンマンに変更されたのだ。

もともと武漢で2月に開催される予定だったが、急きょ開催地をヨルダンの首都アンマンに変更し、3月3日から11日にかけて実施するとのことだ。国際オリンピック委員会が1月24日に発表している。

武漢での中止が発表されたのは1月22日。そこから僅か2日間でアンマンへの開催地変更が決定したことになる。

説明するまでも無いが、アジア・オセアニア地域には中国以外にも多くの国がある。この地域内で代替案が示されるのが私の感覚的にはすっきりする。選手もアジア・オセアニア地域の選手なので、この地域内の方が移動は楽だろう。

どういった経緯で中東はヨルダンが代替案として浮上し、サクサクと事が進んだのだろうか。開催地変更に関してはいくつかのメディアが報じているが、変更の経緯について報道している記事は今のところ見つけられていない。

ロイター通信社も本件について報じていたが、どうやらヨルダンのオリンピック協会から提案があり、オリンピックのボクシングタスクフォース(BTF)がこれを受け入れたようだ。おそらくBTFがアジア・オセアニア地域以外の地域も含めた各国に働きかけたのだろう。

一般社団法人日本ボクシング連盟のホームページによると、2020年東京五輪アジア・オセアニア予選の開催期間は2020年3月3日~3月11日となっており、今回の変更が反映されていた。会場に関しては未定(TBD)となっている。アンマンのどの施設が使われるかは調整中なのだろう。

3月の予選開催までにヨルダンで新型コロナウイルスの感染が確認されなければ良いのだが、場合によっては再度開催地変更ということも有り得るだろう。

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