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ヨルダン植物紹介10|アスフォデリネ【JOCV Day238】

ヨルダンの植物紹介10回目はアスフォデリネを紹介する。彩度の高い美しい黄色い花を春に咲かせる。

高さは1メートルくらい。先端部に黄色い花を複数咲かせるので遠くからでもとても目立つ。

学術名だと "Asphodeline lutea" となる。ツルボラン科の仲間である。以前にツルボラン(Asphodelus ramosus)を紹介したが、同じ科に属する。

南ヨーロッパ、北アフリカ、レバント地域などに自生している。花が美しいので園芸用植物として親しまれているほか、花や若い葉は食べることができるらしい。ちなみに食べたことは無い。治療用途でのポテンシャルも注目されているようで、イタリアのアスフォデリネの内容物の解析が2018年に行われていたりする。

ヨルダンでは北部のイルビットやアジュルンに生息している。ゴラン高原やパレスチナ、イスラエルにも生息しているようだ。

気温が上がってきて虫の活動も活発になってきた。

写真の虫がアスフォデリネに群がっていた。体長と同じくらいの触覚を持っている。キリギリスの仲間だろうか。その植物にどんな虫が群がっているのか調べるのは結構面白い。逆に虫好きであれば、その虫が好む植物を知っておくと、探索が少し楽になる。

<参考>
/Field Guide to Jordan Second Edition Page 122
/A Comparative Assessment of Biological Effects and Chemical Profile of Italian Asphodeline lutea Extracts, Dora et al. Molecules 2018 Feb; 23(2): 461.
/Flora of Israel Online "Asphodeline lutea"

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