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ヘタフェを観る。#4 〜闘えるテクニシャンへ〜

4回目。今回はエルチェ戦。久保建英がスタメンに。システムから観ていきます。

ククレジャ、アレニャ、久保のバルサの下部組織出身の三人が揃い踏み。いつものスタイルから少し変化が起きそうですがどうなるか。では前半から。

※前半途中からアレニャがトップ下に。


前半

・いつも通りのマンツーマン気味のハイプレス+ロングボールのヘタフェ。

(ヘタフェの基本的な攻守の狙いはこちらに長めに書いてあります。↓)

ただ、得意のスタイルに持っていけているものの、ニョムやマタの不在の影響(プレス強度の低下、空中戦の勝率が下がる)やエルチェのボイェのボールを収める能力の高さ(プレス回避される)もあり、内容的にはイーブンに。そしてセットプレーで19分に失点。これに関しては仕方がない部分もある。ヘタフェとしては前線が空中戦よりも地上戦に強い選手が多いので、ウナルをポストプレイヤーとして使いながら、2列目の個人技と創造性でゴールに迫りたい。


後半

・ヘタフェは後半開始早々にマクシモヴィッチに替えてアンヘルを投入。それでも内容的には前半とあまり変わらなかったが、60分に同点ゴール。空中戦→地上戦のような流れで久保を起用しているメリットを感じさせるようなシーンでした。また、このシーンはスペースを狙うアンヘルとウナルの存在も大きく、彼らがDFラインを押し下げることでライン間にスペースが生まれそれが得点に繋がりました。

・スペースを狙う動きを見せることでDFラインを押し下げ、手前にスペースを作り足元で受ける。


その後はヘタフェがペースを握りながら、良いところまで運ぶものの、決定的なシーンはあまり作れず。そんな状態が続く中、80分にイグレシアスのロングスローの流れからPKを獲得。しかし、チャンスを作れない状況で逆転のチャンスだったが決めきれず。終盤はボールが行ったり来たりのありがちなオープンな展開に。両チームギリギリの対応で乗り切った。


感想

・ヘタフェはこの戦い方だとベストメンバーでないと自分たちのペースに完全に引き込むのは難しそうな印象を受けました。ボルダラスorアレニャや久保に変化が必要ですが、やはり今、変化が必要なのは監督ではなく選手だと思います。チームは本来のスタイルに回帰している状況であり、そこに久保やアレニャがフィットできると、個人としてもチームとしても上昇気流に乗ることができます。個人的に久保にはククレジャのようフィジカルコンタクトやプレス強度を高めて、「闘えるテクニシャン」になって欲しい。出番があるか分かりませんが、次節以降の成長に期待します。

それでは失礼します。

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