吉野家の高級牛丼
こんにちは。新留です。
先日の授業でのこと。
社会で「中国・四国地方」の学習を始めるところだったのですが、勉強する前に、まず、みんなが知っていることをマインドマップを使って書き出してもらいました。
すると……まあ、全然出てこない(笑)
絶対にどこかの県に行ったことのある子もいるだろうし、知っていることもあると思うのに、
最初の段階では1つか2つ、多い子でも10個出ませんでした。
そこで、
「何県がある?」というと、ああ、そうだといくつかの県が出てきました。
「〇〇県っていうと、どんな食べ物が思い浮かぶ?」というと、おばあちゃん住んでるという子が出てきたり、ああ、そうだと食べたことのある食べ物が出てきたりします。
電車の好きな子に、〇〇県にはどうやっていけばいい? 何て電車が走っている? というと、どんどん出てきます。
家族でよく旅行に行く子に、そこにこんなところなかった? というと、あった! といい、そこで何を食べた? どんな動物がいた? というと、名所も、有名な食べ物も出てきます。
知っていることって意外に多いんですよね。
そして、好きなことであればあるほど、どんどん出てきます。
好きなことをきっかけにすると、眠っていた知識や情報がどんどん出てきて、バラバラだった知識や情報がつながっていったりします。
「好き」は長期記憶。
楽しいし、自然と、たくさん覚えられます。
でも、どうも苦手なことをがんばるというのが勉強というのがあるようで、
すごく得意な教科があるのに、
そこを活かさず、苦手なものばかりがんばっていたりします。
たしかに、得意を伸ばしていっても、入試などで合格点を超えるためには、それだけじゃ足りない、ということはあります。
その際は、得意は圧倒的な武器にしつつ、他をどうするかを考えていった方がよかったりするのに、
焦りなどがあると、得意なものは勉強しなくなり、得意が武器でなくなり、結果、合計点が下がったりします。
苦手をなんとかしようとして、得意をなくしてしまうのはもったいないことだなと思います。
自分は何者なのか、
「自己認識」って大事なのですよね。
しっかりと自己認識をできていないと、がんばりすぎるということが起こります。
なぜ、できないのかと思い、できるようになるために、がんばりすぎてしまったりします。
うまくいかず、不安をなんとかしようと、
苦手なことを長時間し、「がんばっていることに酔ってしまう」ということが起こってしまうのですね。
苦手なことって、がんばっている感を感じられるのですよね。
個人的なことを振り返っても、思い当たることがたくさんありすぎます(笑)
でも、そもそもの軸がズレていると、
あまり楽しくないし、大した成果は望めません。
それよりも、好きなことを活用したり、成果につながることをやった方がいいのですよね。
戦士は回復魔法を覚えようとするよりも力を伸ばしていった方がいいし、
武道家は攻撃呪文を覚えるよりもすばやさを上げていった方がいい。
僧侶はすばやさを追い求めるよりももっと回復呪文を使えるようにした方がいいし、
魔法使いは力を求めるよりも強い攻撃呪文を覚えるよう努力した方がいいのです。
「うまい、やすい、はやい」の吉野家が、
こだわりの逸品。
牛丼1杯1,100円。
研修時間100時間を超えた職人が丹精込めて1杯1杯つくります。
とかやったら、うまくいかないはずなのです。
「強み」って、
他よりうまくできることで、
やっているときに楽しくて、
気づいたらやっているようなこと。
そこを軸に、そこを活かしていけるよう、
みんながそこを信頼できるようにしていきたいなと思うのでした。
「EQ」のダニエル・ゴールマンは、
「社会に出て仕事の成功を収めるにはIQが2割、EQが8割」
といいます。
そして、
「EQ」の中でも「自己認識スキル」はとくに大事で、このスキルが高い人は「83%」もの人が仕事でトップレベルの成功を収めているという話もあります。
勉強って、自分が出るし、自分を知るものでもありますね^ ^