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IPS実践研修会 第2回「どうしたら就活に踏み出せるか(支援者も含む)」

NPO法人コミュネット楽創の就労支援委員会では9月26日より、コンポステラでIPS実践研修会を隔週火曜日全5回シリーズで開催しております。参加者は5名、どなたもIPSに関心を持つ障がい者支援職の方々です。 
 
第一回は「障がい者が働けるという哲学」というテーマでした。 
今回、第二回は「どうしたら就活に踏み出せるか(支援員も含む)」というテーマです。 
ウォーミングアップとして前回の研修内容を振り返り、参加者は自身のクライエントを思い浮かべ考えたこと、疑問に思ったこと等自由に発言していました。参加者からは「内発的動機付けと外発的動機付けを改めて考えた」「支援者としてこの働きかけでいいのか」等が出てそれぞれに講師の本多が答えていき、そこからまた話が広がっていく場となりました。 
それが終わると、次は今回のテーマに入っていきます。まずはIPSの基本原則、IPSの構造をスライドを使いながらの説明、そこから講師の本多氏がIPSの哲学を語る講義が繰り広げられました。それと同時に参加者5名は自身の体験を交えながら互いに活発な意見交換をし、精神障がい者が働くことの障壁やなぜ彼らは働きたいと思っているのか、なぜ我々支援者は障がい者に働いて欲しいのかという、支援者の労働観にも触れるディスカッションとなっていきました。支援者の想いとして「働くという経験から幸せになって欲しい」「自分の支援した人が働いてニコニコしていると自分も幸せになる」等の意見が出ていました。 
 
この研修では90分間のほとんどが活発なディスカッションで進んでいきます。一方通行の講義形式の研修ではなく、自然発生的に意見が飛び交う場となっており、参加者の自己研鑽に対する熱意が感じられました。 
 
ここからは私個人の感想となります。IPS型の就労支援はまだまだ少数派です。「理屈はわかるが理想論だ」と思う方が多いかもしれません。しかし今後、このような研修等を通してIPSについて知ってもらい、実践する事業所が増えてくると社会が変わっていくのではないかと考えています。この研修の毎回の内容は、私たちはソーシャルワーカーであるということを実感できるワクワクする研修内容だと感じております。 
 
次回は、10月24日、第三回目となります。テーマは「コンポステラの場合」当法人の元ユーザーと就労支援員の対談となります。 


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