七色のコトノハ 言の葉
子育て 5
しなやかな強さ
今日は私の姪について書こうと思います。
私には残念ながら娘はいません。
ですので姉の子は娘のような存在に感じています。
彼女がまだ小さな頃、息子たちと年齢が近かったのでよく一緒にお出かけしたりしていました。
女子がいてくれるだけで、空気がちょっとやんわりして調和されるのがなんともありがたかったものです。(いいとき、悪いとき、もちろんありますが)
姉は私と違い、こなせる人だったので、
仕事を続けていました。
で、たまに研修や出張もあり、泊まりで行かければなりませんでした。
何回かうちで預かったりしていたのですが、
一週間くらいのときがありまして。。
本人の気持ちを思えば実家のジジババのところが良いだろうとなりました。
ジジババもかなり体調が悪かったので、私達も泊まりで間の何日かだけいったことがあります。
姪っ子はいつも小さなリュックを背負ってやってきていました。彼女のお泊りセットです…
中にはいろいろなものが入っています。
寝るときのぬいぐるみ、おしゃぶり用タオルなど
こころの拠り所、必需品です。
その中に今回は姉は一つの番号を書いたメモを入れてました。もちろん姪はまだわかりません。
でも、裏に書いてありました。
「どうしても寂しかったり、苦しくって〇〇がママの声が聞きたい時、一度だけいつでもどんなときでもかけていい電話番号です。必ずお母さんは約束を守ります。」
本人に聞くと、お母さんそう言ってた、と。。
姉は自分がちょこちょこ連絡をすると
かえって悲しませると思い、一週間という長い期間だからこそ
あえて距離をおいていました。
姪っ子 夜になると小さな肩を震わせて声を殺して泣くんです。
でも。。。お母さんには電話しない、と言うんです。小さな肩に大きな大きなものを感じたものです。
結局彼女は一度も電話しませんでした。
でも、ちゃんと最後の日にはお母さんから電話がかかってきました。
明日帰るからね
一番でお迎えに行くからね
お土産たくさんあるからね
お父さんもさみしかったろうね
〇〇がいなくて。
お母さんも早く会いたいな。
たくさんたくさん
ありがとう
姪の顔がぱぁっと花開いて輝きました。
顔色が戻りました。
よく頑張ったね。
叔母さん、つい もらい泣きしていました。
その後弟も生まれ、自信がついた彼女はメキメキと心がたくましくなっていきました。弟に対しての姉の権力は絶大ですしね。(笑)
でも 当時 静かで体も小さかった彼女は
しなやかな強さを今でも持っているなと思っています。
ちょっと風変わりな理系女子ですが。。
叔母さんにとって
大切なこころの娘です。
も少しおしゃれに気を使えよー
読んでくれてありがとうございました。