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初音ミクのオタクが考える「SnowManに曲を書いて欲しいボカロP」~個人各2選後編~

自己紹介&前回のあらすじ

初めまして楽宮といいます。普段は「初音ミク」をはじめとする、いわゆる「VOCALOID」のオタクをやっていまして、非公式のDJイベントでDJをしています。

SnowManはジャニオタの友だちに勧められて1年前に沼落ち。今ではあの手この手でボカロ界隈で布教を頑張る日々です。

前編ではしょっぴー、めめ、さっくん、だてさま、こーじに曲を書いて欲しいボカロPを2人ずつあげていきました。(同マガジンにあります)
ここからは、あべちゃん、ラウール、ふっか、ひーくんに曲を書いて欲しいボカロPを紹介します。

このnoteが皆さんにとって良い音楽との出会いになりますように。あと私の妄想に近い願いが叶いますように!

あべちゃん編

①あめのむらくもP


2017年12月に「エリカ」を投稿しボカロPデビュー。新人とは思えないクオリティだったため、初投稿からニコニコ動画で10万回以上再生されるスマッシュヒットを打ち立てました。ロックをベースにしたレトロでリズミカルなメロディーと、韻を意識した言葉遊びのような切ない歌詞で人気を集めています。VOCALOIDの調声に定評があり、ニコニコで「神調教」タグが付けられているものが多いです(調教→調声と同義)。別名義に「はれのむらくもP」があります。

レトロと言えば「昭和レトロ」ですね。
ところで、阿部ちゃん×レトロファッションってめっちゃ良くないですか???????

サスペンダー、柄シャツイン、明るい茶色のスーツ、硬めのハット、パンタロン。少し時代を遡って、和洋折衷、ベスト、カンカン帽…

見たことないけど阿部ちゃんなら絶対に似合うと思います。体の線が細いのでシャツインしたらシルエットが綺麗に出そう。
一億総中流と言われていたあの時代に、見た目も中身も品行方正な阿部ちゃんが私の中でぴったりフィットするんです。

加えて、あめのむらくもPの曲は日本語が綺麗な上にとにかくオノマトペが可愛いです。
「パーレイ パーレイ」「ぱ ぱ ぱ」「べろべろばー」などなど…
軽やかかつ上品に踊りつつ歌いつつ、オノマトペの時には可愛くこっちを見てくれそうな阿部ちゃん……あざとい警察さんこっちです!!!!!

「べろべろばー」推しです。曲中で、とは言わないから阿部ちゃんにやって欲しいな。


② Shabo(しゃべる帽子)


CitypopをメインジャンルとしているボカロP。「Cold Water」をはじめとする「深夜ソング」シリーズが有名。オシャレなメロディと、淡い恋心やノスタルジーを感じさせる歌詞でファンを獲得しています。現在YouTubeにて18曲が配信されていますが、Apple Musicに配信されている深夜ソングは40曲あります。
現在は引退しており、仲の良いボカロPとのアルバム参加や歌い手への書き下ろしのみを行っています。別名義で人気を博しているとの噂もあり。

阿部ちゃんのパーソナリティを簡単に表現すると「頭が良くて、ちょっと抜けてて、仕草が可愛い」みたいなところに落ち着くと思うんですね。貴族とか、アラサー5歳とか、強火アニオタとか(いや江戸川濃いな)、ゴリゴリに尖った個性では無い感じ。
できることや特徴を地道に1つずつ見つけて重ねてきた素朴さがShaboさんにピッタリハマるはず!

月の形の変化に気が付き、コーヒーやワインが飲めるようになり、お風呂でリラックスして、好きな人に電話を掛けてみる。

できること、やりたいこと、出来なくなったこと、諦めたこと。
すべてをひとつひとつ丁寧に重ねていくような阿部ちゃんの生き方を包み込む歌があったらいいなって思います。

動画にはなってないんですけど「オペラグラス」という曲がすごく好きです。「自分で切った前髪が とてもいびつで恥ずかしいな 誰も私なんか見てないのにな」ってBメロの歌詞がめっちゃ好きで、こういう日常に潜む切ないあるあるって阿部ちゃんの表現の枠内にありそうだな…って感じます(あざと可愛い枠の曲は後で出します)。


ラウール編

①案山子


2017年6月「ガウスとアール」を投稿しボカロPデビュー。R&B調のメロディーと繊細な歌詞、不安定な調声がじわじわと人気を博し、「啼くowl」で自身初の殿堂入りを果たしました。
現在「真生活」がTikTokで流行っており、まさに時の人となっています。
同じくボカロPの大沼パセリと仲良し。DJが上手い。あとTwitterがちょっと面白い。

私は心のどこかでラウールのことを日本のアイドル文化を救いに来た神様の使い(すなわち天使)だと本気で思ってる部分があるので、The・不安定R&Bな案山子さんの曲と掛け合わせたら化学反応起こるんじゃないかなって感じます。人間離れした儚さ、というか。

あとBPMが曲ごとにバラバラでも4カウントしっかり取れる曲が多いので、ラフに踊れそうなのもラウールと合うかなって思います。思うままに踊るせいで振りが定まらないっていうのも儚くていいポイントなんじゃないかな~。

ラウールってブレイクじゃなければなんでも出来るイメージあるので、これやって欲しい!みたいなのが逆にパッと出てこないんですよね……。結局フィーリングで案山子さんを選びました。ラウールは天使。
2選!とか言っといて次に挙げる人一択くらいな気持ちです。


②Guiano

2014年末、13歳という若さで「ペルヴェルセ」を発表しボカロPデビュー。様々なジャンルのメロディーを通して伝えられる、思春期特有の内面の揺れを強い言葉で綴った歌詞が多くの人の共感を呼びました。
シャナ」でスマッシュヒットし、自身初のニコニコ殿堂入り。さらに「スーパーヒーロー」がYouTubeで大人気となり、1000万回再生を突破しました。
現在は「神椿スタジオ」に所属し、アーティストへの楽曲提供や自身での歌唱活動が中心となっています。その真っ直ぐな歌詞から、尾崎豊を連想するとの声も。

Guiano×ラウール思いついた時マジで自分天才だと思った。絶対正義の組み合わせ。説得力の鬼。

Guianoさんの人気が出始めたのが2017年~2018年。翌年にラウールのSnowMan加入が決まったので、ちょうどGuianoさんが人気曲を書いていた時期がラウールが大変だった年齢とドンピシャなんですよ。

ラウールって普段から何か考えてることが多そうだし、成功も失敗も大人より重く受け止める純粋さと、それ故の脆さもあったんじゃないかと思います。
あとラウールの言葉は率直で強い。この点がGuianoさんとめちゃくちゃ似てます。
ある曲の歌詞の、「金もねぇのに歌い続けて 馬鹿のままで生きていくんですか」ってすごく強くないですか?

この組み合わせが叶ったあかつきには、きっと多くの人が焼かれんばかりの心の震えを感じ取ると思います。絶対にそう。実現してくれ、私を泣かせてくれ!!!!!!!!!!

無題」を聴いた時の衝撃は未だに忘れません。年下だと知った時の衝撃はもっと忘れません。


ふっか編

①羽生まゐご

2015年「ゆれる」でボカロPデビュー。アンビエントやエレクトロを交えた和風なメロディーと、物語性のある歌詞が特徴です。
阿吽のビーツ」が大ヒットし、自身初のニコニコ殿堂入り、伝説入り楽曲となっているほか、YouTubeでは1600万回再生以上となっています。
浮世巡り」「魔性のカマトト」シリーズ完結済。

ハレハレヤ」って楽曲の、人里離れた場所でロウソクを炊いて和服で暮らしているような、あんな感じのふっかさんが見たい……!!!

いやもう欲望のままでごめんなさい、でもふっかと和風って似合うと思うんですよ……!!

浮世巡り」の全曲の根底にある、大切な人とのすれ違いや別れそれに抗えず「幸せになってね」と言うしかないような無力感って、かつて揉め事やすれ違いを大きくしないようにひたすら立ち回っていたふっかとどことなく重なるような気がするんですけど、皆さんいかがですか?

山間の小さな小屋で、浴衣なんか着ながらシニカルに笑っていて欲しい。そういう画が見たい。


②MI8K

2012年末にボカロPデビュー。「サイレント・アテンダンス」でスマッシュヒットを記録しました。ポストロックのメロディーに無力感や諦観をのせた歌詞で熱烈な支持を受けており、「ラブアンドデストロイ」や「嗤うマネキン」など、複数の楽曲が歌ってみたをきっかけに人気曲となっています。
現在は「YUUKI MIYAKE」としてメジャーアーティスト活動をしています。

「なんでふっかに暗い曲しか当てないの?」と思われた方、私もそう思います。

でもめっちゃアンニュイでかっこいいと思うんですよね~~~~~~~~~

ふっかってよくいじられ役ツッコミに回ることが多いので、相手の発言ありきの発言の割合が非常に高いんですよね。
私たちから見える彼らのコミュニケーションにおいて、ふっかの気持ちは他の人に比べて分かりにくくて、ミステリアスな部分がある。
その「ミステリアス」がMI8Kさんの作風で上手く昇華されてはくれないだろうか……とめっちゃ期待してます。

そしてミステリアスな人だからこそ、MI8Kさんが扱う金や性欲といったテーマも、そこまでイメージを汚さずにやりこなして新しい引き出しを自身に増やせるのではないか……なんてことも期待してます。
ドラマ班深澤のさらなる活躍のトリガーとなること請け合いです!!!!!!!!!!

私的ふっかに1番似合うMI8Kさんの曲は「タイムイーター」です。引きこもりのお話。ちょっと一松っぽいかもしれない。未履修なので存じ上げませんが……


ひーくん編


①ピコン

2013年にボカロPデビュー。ピアノとエレクトロニカを混ぜ合わせたバラードでファンを獲得しています。18作目の「ガランド」ではそれまでのバラードから一転、独特な歌詞とアップテンポな曲調で自身初のニコニコ殿堂入りを果たしました。
最近音沙汰がないので寂しい。

ひーくんがバラードやるならこの人一択!!!!って思いました。
多分「終わらないMemories」の印象が強いせいでエレクトロニカ系を選んだんだと思います。

あと、ひーくんってめっちゃ感情込めて歌を歌う人だと思うので(縁の時の気迫すごかった)、ピコンさんのバラードの強い歌詞がどのバラードよりも合うって確信しました。めっちゃ自信ある。

君の脈で踊りたかった」「死ぬにはいい日だった」「綺麗だった日々もただ 死んでいった

初音ミクが高音かすれ声の調声でこの歌詞を歌うのめちゃくちゃ痛々しいので、ひーくん向けにピッチ合わせて曲を作ったら、表情や声の響きで聴けないくらいしんどい(褒めてる)曲になるんじゃないかなって思います。
クソデカ感情をぶつけてオタクを葬り去って欲しい。

ひーくんは愛が重めなので、叶わない曲の方が感情のブースト(?)かかりそうだなって思います。

②R Sound Design


2016年8月にボカロPデビュー。特徴的なギターを中心としたCitypopサウンドに、夜の都会をモチーフとした歌詞がオシャレだと話題になり、人気ボカロPとなりました。
帝国少女」でスマッシュヒットし、ニコニコでは自身初の殿堂入りとミリオン再生、YouTubeでは1000万回再生目前となっています。
現在は医師として働くかたわら、多くの楽曲提供を行っています。富山県に住んでおり、富山県のDJイベントでレギュラーを持っていたことも。

本人がCitypopをよく聴いているという話をどこかで聞いたことがあったのと、首都高とかカッコよく流してそうだなって思ったので……(根拠が薄い)

ひーくんってオシャレだし、アウトドア派だし、立ち姿が堂々としてるので、Rさんの曲のサムネイルにぴったりハマる感じがするんですよね。夜でも怖気ず1人で悠々と歩く姿が想像できちゃう。

歌詞の雰囲気は「CITY NIGHT WALK」想定です。トレンチコートなんか着てみて、夜こそ本番と言わんばかりの都会的なスタイリッシュさを存分に見せつけていただきたいと思います。
とはいえ、「帝国少女」や「Lust Blue」のどうにもならない重たい恋心も実感を持って歌ってくれるんじゃないかと思います。

CitypopのRemixみたいなこと言ってた気もするので、もしかしたらディスコチックな方なのかも。そうなるとさっき紹介したShaboさんの方が雰囲気近いですが……


まとめ

意外と「この人に似合いそうなボカロPは〇〇さん!」ってすぐ出てこないですね。

二階堂高嗣×かいりきベアを聴いて、「ベアさん歌詞ちょっと遠慮してるのかな」なんて思いました。普段に比べて前向きというか、気合いが入るような曲になってて、メジャーシーンでの表現って難しいなって。
だからこそ、くじらさんの温度をそのまま詞と音に移したSixTONESの「フィギュア」がめちゃくちゃ眩しかったし、今の世の中の厭世観にはそっちの方があってることを確信しました。今はきっと「愛は勝つ」よりも「うっせぇわ」が流行る世界です。「夜に駆ける」も心中ものですしね。
アイドルの清濁併せ呑む表現を通じて、彼らが今を生きている人間のひとりであることを感じたいなって思ってます。実現して欲しいなぁ~~~~!!!


最後のnote記事はシンメ編&番外編です(まだ書いてない)。ぜひお付き合いください☀️
このnoteが皆さんにとって良い音楽との出会いになりますように!

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