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ヨーロッパで最も古く最も大きい眼科 ムーアフィールド眼科病院へ行ってきた その1

社会福祉士であり視覚障害リハビリテーションワーカーでもある筆者がイギリスの視覚障害者支援について2018年に視察研修したことを書いています。7回目はロンドンにあるムーアフィールド眼科病院 (Moorfields Eye Hospital)で視覚障害者支援のスペシャリストであるECLO(Eye Clinic Liaison Officer、日本語では失明時アドバイザーと訳す)にお会いした話です。

そもそも私が海外研修の訪問国としてイギリスを選んだ理由は、先行研究の論文を読みイギリス王立盲人協会(RNIB)がECLOを眼科へ配置することを推進している事を知ったからでした。日本でも眼科患者の医療から福祉への橋渡しは徐々に良好なものになりつつありますが十分とは言えません。そこをつなぐECLO。視覚障害者でその職に就いている人もおり就労先にもなっています。日本にはない専門職種であり強く興味をひかれました。

GO TO ムーアフィールド!

ロンドン中心部にあるムーアフィールド眼科病院の最寄り駅は地下鉄のオールドストリート駅です。

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駅のホームの写真です。ホームの端に白と黄色にペイントされた線、そして点字ブロックがあります。
この駅はムーアフィールド眼科病院の最寄り駅だからか、他の駅と比べて視覚障害者に対する環境整備がされています。

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改札を出たところの写真です。
注目すべきは床面に引かれた緑色のラインです。なんだと思います?

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緑色のラインは駅からムーアフィールドまで続いています。
日本だったらラインではなく点字ブロックで誘導しているのでしょうが、なぜかライン。全盲の人がこのラインを頼りに病院まで行くのは無理です。
が、私はテンションアゲアゲでこのラインをたどりました。

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そして着きました!ヨーロッパ最古の眼科!!(※後日撮った写真)
趣ある建物です。
写真の真ん中に目のような形をしたアナログ時計が!

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ラインの最後はピカピカと光っており、病院の出入り口へ続いています。

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入口です。Welcomeです!

中に入ると

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外来患者のチェックイン機です。
案内看板の文字が大きくコントラストがはっきりしています。
チェックイン機はタッチパネルですが患者さんは使えるのでしょうか?画面の周囲が黒く縁どられていることで、目が見えにくい方にとって操作する位置が分かりやすいです。

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院内案内図です。
私がアポを取ったECLOさんがいるのは入口入ってすぐの場所、CVI Registrationにいらっしゃいます。

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院内の廊下です。
白い床に太い青いラインが引かれています。

さぁ、いよいよECLOさんとご対面です!!



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