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何がしたいか分からない人を応援📣分からなくなった理由と見つけ方

51歳の女性サラリーマンさんと話しました。コレからの人生の方向が分からない…とおっしゃいます。思い返すと【人生の目標】とか【叶えたい夢】とか正直、これまでに持ったことがないかもしれません…。

新卒で入社した企業で仕事をしてきました。もうすぐ人生折り返しだと思うと、「コレまで自分がやってきたことは何なのか」「これから先、何をして生きていくのか」「どうありたいのか」といったことを考えるようになりました。

改めて真剣に考えると、実は【何もない】ような気がしています。
「夢は何ですか?」と聞かれても答えられません。

子どもも育って生活の世話に時間を取られることも無くなってきて「やった、自由だー」と思うのですが、「あれ?コレから何がやりたいんだろう?わたし…」と戸惑う気持ちの方が強い。
今更、おばちゃんの”自分探し”もなんですよね、どうしたらいいのでしょう。

わたしも同い年。お気持ち、なんだか身につまされます。
「夢は何?」と聞かれて、みなさんは即答できますか?

「夢」がないなんてダメでしょ。
というのも、言い過ぎだなあとわたしは思います。そもそも「夢」の定義も人によって色々です。

「●●になりたい」というものがなくても、大切にしたいもの、死ぬまで大事に目指したいもの、価値観のようなものであっても、いいのではないかと思います。

大人になるにつれ、行動する前に頭で思考する率が増えてきます。気持ちが動いた次の瞬間に手が動いている、カラダが動いているという小さい頃とはちがってきて当然です。でも、純粋な気持ちが無くなったわけではない。

ただ、それも含めて、自分がどうしたいのか全然分からない💦という人は、
自分の中の純粋な情動を感じ取れなくなっている。
感じ取るアンテナが弱くなっているか、使わないように、見ないようにしてきた時間が長すぎて、アンテナと意識を繋ぐ回路が、錆び付いて詰まっているかもしれません💧

気持ちを感じ取る

【夢が分からなくなる理由】

1、満足している

こんな人生にできたらいいなと思ったことがある程度、達成できているのかもしれません。切望するようなヒリヒリの感覚がなくなったのは、満足しているからかも。

2、気持ちを放置し続けた

忘れている情動はありませんか。
長い時間、「それは後回し!」としてきた気持ちが、まだ心の奥底で封印されたままになっているかもしれません。

目の前の仕事、後輩の育成、子どもとの関わり…
仕事でも私生活でも緊急で重要な案件が多くて、未来へ向けて考えたり行動したりする時間をとってこなかったとしたら、いつの間にか【気持ち】の方が諦めて、心の奥底に沈んでしまったとも考えられます。

3、【役割】を優先してきた

相談者さんのような方のお話を聞くと、多かれ少なかれ当てはまる方が多いのがコレです。「お母さん」であること、「部長」であること、「リーダー」であることなどを優先して、時間と心を使ってきたために、自分自身の声に耳を傾けてこなかったケースです。

4、失敗体験

何か行動を起こしてみたときに、思ったように行かなかった経験が邪魔をしているケースです。「どうせ無理」「自分には向かない」という気持ちが、自ずと視界を曇らせているかもしれません。

ライン黄緑

【夢の見つけ方】

1、”歩きながら”探す

頭で考えて「これだ!」と納得の解に辿り着くことは、ほぼないと言っても過言ではありません。”歩きながら”探すと見つかりやすいかも、というような楽な気持ちで、少し心が惹かれること、ちょっと興味を持っていることに対して、行動を起こしてみるのが良いです。

やっているうちに、「ピンとこないなあ」と思ったら、引き返してもOKです。何がどう繋がるかなんて、人間には予測できません。思わぬ出会いがあったり、友人に誘われて参加した場から、人生が変わる人も大勢います。

行動してみましょう。そしてその場で自分がどう感じるか、どんな風に思ったか、それはなぜなんだろうなあ、、、と考えてみてください。自分を大切に観察してください。

2、自分の感情を掘る

忙しい毎日を送ってきた人ほど、自分の感情に目を向ける時間が少ない傾向があります。この3つをやってみてください。

Q1:悲しかったことは?
Q2:楽しかった(うれしかった)ことは?
Q3:腹がたったことは?

シンプルすぎてやる気が出ませんか?笑

実際、わたしも半年に1回ぐらいやってみています。
一番、考えやすい問いからで構いません。半年間のカレンダーを見ながら、予定表を振り返りながらなど、やり方は自由です。

この3つを書いてみると、いろんな自分が見えてきます。

✔️ 3領域で書き出せた経験の数

これをみるだけでも、感じることがあります。
わたしの場合、直近の3ヶ月を振り返ると、
楽しかった(嬉しかった)ことが6つ、
腹がたったことが5つ、
悲しかったことは2つでした。

結構、楽しいことに恵まれていた、それを自分で感じ取れます。

✔️ 楽しいと感じたことの共通点はなんだろう?

次に、楽しかった(嬉しかった)ことをよく見直して、何か共通するものはないか、どんなことがあると自分はHAPPYに感じるのだろうと考えていってください。

このあたりは一人でやると難しいと感じる方もいるかもしれません。信頼できる友人や家族、またプロのカウンセラーやコーチを1時間お願いして、
書き出したものを見せ、共通点を引き出す対話をしてみると良いかもしれません。

心理療法で用いられる80個の価値観リストも参考になるかもしれません。
あなたがHAPPYを感じるときは、どんな価値観が満たされたときですか。

※「価値観リスト」で検索するといろんな記事が出てきます。

✔️ 優先順位

「HAPPYに感じることは何だろう」と整理した結果、複数の要素が出てくることもあるでしょう。わたしもそうです。

そんなときは、まずどれが欲しいか、優先順位を明確にしておくと行動に繋がりやすいと思います。

ライン黄緑

「夢」は「幸福に生きること」

乱暴すぎる言い方かもしれませんが、自分がHAPPYだと感じられる時間を過ごせたら、それを続けられたら、楽しく人生を生きることになります。

気持ちいい風を受ける

そのためには、まず、自分がどんなことでHAPPYに感じるのか、それを自分で知る必要があります。

過去の経験から引き出すことがまず1つのアプローチです。
でも、それだけではないかもしれませんよね。まだ出会ってないけど、めちゃくちゃHAPPYなこと、行動、があるかもしれません。それを見つけるには、考えていても始まりません。やってみて、自分の気持ちを丁寧に感じ取ることです。

✔️ 夢は変わっていく

変わってOKです。いろんな経験をして、毎日いろんな感情を持っているわたしたちは、歳月を重ねるごとに、心地よいと思うことが変わって当然です。

相談者さんは、51歳からの”自分探し”なんて、、、と思われていましたが、大人には大人の自分探しがあって良いとわたしは思います。

自分の情がいたときを、キャッチしましょう。
幼い子どもにできて、大人にできない要因があるとしたら、それは経験による「思い込み」です。

これまでの経験則は武器にもなるし、邪魔する壁にもなります。
「あー、もー分からない!」となったら、「できる/できない」のものさしを一旦、脇に置いて、自分の本心を見逃さないようにしましょう。

方法論を見つけたり、不足の知識を吸収することは、きっといくらでも出来る!教えてくれる人、一緒にがんばれる人だって、見つかるかもしれません。

でも、自分がHAPPYなときを見つけるのは、自分にしかできない、根っこをつくる作業です。自分を大事に感じて、その本心を聞いてみてください。





なかなかの男性社会で30年働いてきたテレビマンが、コーチングやカウンセリングで「自分らしく生きる」を支援中。限定少数しか出来ませんが小学生からシニアまで。