嫌と言えるチカラ
絶賛イヤイヤ期の息子。
でも、そのイヤイヤに私はあまりイライラしない。
今まで仕事で色んな子どもたちを見てきて、男の子のイヤイヤは女の子のイヤイヤに比べると、まだ可愛らしいと感じるのもあるし…
息子のイヤイヤはそこまで酷くないのもあるのかもしれない…
そして、もう一つ。
嫌!と言える環境が当たり前ではないことを知っていることも大きいのだと思う。
嫌と言えるチカラがあるのは良いことなのだと…
嫌といえない子どもたち
私は乳児院という施設で5年ほど働いてきた。
乳児院という施設を知らない人も多いと思うけど…
親のさまざまな事情で親と暮らせない子どもたちが過ごす施設。(昔で言う孤児院。)
本来は、お家ではママがいてパパがいて、昔だったらおじいちゃん、おばあちゃんがいて…
なのに、乳児院という施設では、子ども6人に対して、一人の保育士や看護師が子どもたちのお世話をしている。
家だったら6人子どもがいたとしても、六つ子でない限り、みんな同じ年齢ってことはなくて、上の子どもたちが下の子どもたちの面倒を見てくれるってこともあるし、みんながみんなワガママを言い始めて収拾つかないってこともないと思う。
でも乳児院という施設では同じぐらいの年齢の子どもたちを数少ない職員で対応してるものだから、3歳未満の小さな子どもたちでも、空気を読むってことをしてしまう。
それって、子どもの心にとって健全なことなのか??
嫌と素直にいえない環境が子どもにとって良いものだとは思えない。
そう思いながら子どもと関わってきた。
子どもにとって存分にワガママも言える場所を作ってあげたい。
私は母親の前で存分にワガママを言ってきたし、機嫌が悪いときは当たり散らしてたこともあると思う。
当たり散らすことは決して良いことではないかもしれないけど、良い感情も悪い感情もぶつけられる相手がいること。どんな自分も受け入れてもらえる場所があること。
これは子どもにとって大切なこと。
だからこそ、嫌と言ったことをダメ!と捉えるのではなく「嫌と言えたこと」を「ちゃんと自分の気持ちが言えてエライ!」と褒めてあげたい。そう思ってます。
ちゃんと嫌と言えるチカラ。育てたい。
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